外れもの ページ38
彼女は、驚いていた。
それもまぁ微細なものだけれど、確かに彼女は驚いていた。
クラピカの戦闘能力向上の否決…緋の目を見て。
クルタ族の特徴として、感情が昂ぶった時に目の色が変わるのが挙げられる。
その色は美しい緋色であり、世界7大美色にも数えられている。
その色が原因で、幻影旅団に虐殺されたのだけれど。
クラピカが渡された橋を渡って戻って来た時、彼女は手を打って迎えた。
『素晴らしいね、予想外だよ』
ク「…一応、ありがとうと言っておく」
未だに警戒されているA。
そこまで気にしていないけれども、彼が蜘蛛に仇為すようであれば即座に処理したい為、情報はいれておきたかった。
無理に仲良くなろうとは思わないけれど、少しでも気を許してくれたら。
メアドくらいなら交換しても問題ないので、交換出来るくらいには好感度を上げておきたい。
そして、こまめに彼の動向をチェックして、処理するタイミングを見極める。
それが主な狙いだった。
己の感情抑制がうまく行かないことに落ち込むクラピカは一旦置いておいて。
レ「よし!!オレで決めるぜ」
気合十分に名乗りを上げたレオリオだったが、試験が開始される事はなかった。
クラピカの対戦相手は、大して強くもない癖にデスマッチを提案し、クラピカはそれを受けた。
しかし、クラピカは彼を気絶させただけであり、殺した訳ではない。
デスマッチとしての勝敗はついていないのだ。
ここで、少し異変がおこる。
『…クラピカ、あんた、とどめささないのかい?』
レ「そうだぜ!お前があの死に損ないに引導渡せば、この試験は早く終わるんだ」
ク「…私は、既に戦意を失った 相手を殴ってしまった。これ以上敗者に鞭打つようなマネはごめんだ」
僅かな間、冷ややかな視線を投げかけていたAだったが、やがて諦めたようにため息をついた。
『了解。好きにしなよ』
彼女は、自分が楽しめればそれでいい。
今回は打算的なものも含まれているけれど、クルタ族の戦闘能力が垣間見れただけでも満足。
仮に試験に落ちたとしても、彼女は気にも止めないだろう。
クラピカの言い分に突っ込みたい所はたくさんあるけれど、それは全て飲み込んで。
イレギュラーの立ち位置を守り続ける。
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KOHAKU - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
KOHAKU - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 一日必ず一話更新します(キリッ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2Dの皆は俺の嫁(一部除く) | 作成日時:2014年4月15日 23時