思いの交差 ページ29
飛行船内の人通りのない廊下。
そこにあるベンチで、Aはヒソカに抱きしめられていた。
−−どうしてこうなった…−−
時間は少し前に遡る。
再試験では、谷間にある卵を取って持ってくるというもの。
もちろんほとんどが楽々とクリアし、彼女と会長はまたお互いにからかいあっている。
そうして、次の試験会場への移動の為、飛行船に乗り込んでヒソカに連れて来られて。
ヒ「師匠は、あの会長と仲が良いんだね♥︎」
いつも通りの口調ではあるものの、明らかに不機嫌な弟子に首をかしげる。
『まあね。それなりに長い付き合いさ』
ヒ「…へえ♥︎」
その時、既にヒソカの能力であるバンジーガムは付けられていた。
もちろん彼女はそれに気づいているが、甘んじて見逃していた。
仮に攻撃してきても対応できるという自信の元だったのだが…
結果として、なぜか彼に抱きしめられる形となった。
回想終了。
先程から無言でしっかり自分の体を抑える彼に、呆れたようにため息をついた。
『…なにが不満なんだい？』
ヒ「なんか、師匠があのじいさんと仲良くしてると腹立つんだよね♥︎」
表情は見えないが、きっと唇を尖らせているであろう弟子の姿を想像し、彼女は笑う。
『…ふ、くっくっくっ』
ヒ「…？」
『くくっ、くははははっ！あんたっ、いいねぇ、最高に面白いよ！』
不信そうに眉を寄せるヒソカなど知らぬように、彼の腕の中で身を震わせる。
『っはー、笑った笑った』
涙目になった目元を拭って彼の胸板を押す。
不本意ながらも彼女を離して、改めて向かい合った。
『あんた、多分それ嫉妬だね』
ヒ「…は？」
いつになく驚いた顔で彼女の顔を見る。
『なんだい、成長したと思ったら、まだガキだったね』
まだ笑いは収まらないようで、未だに頬を引きつらせている。
『安心しなよ、あたしは誰よりあんたの事が頭にあるからさ』
そう言って、彼女はヒソカの額に軽いリップ音と共にキスを落とした。
一瞬ほうけていたヒソカだったが、すぐに額を手でおさえて勢い良く後ずさった。
ヒ「〜〜っ！？師匠っ！？」
『くっくっ、顔赤いよ？案外ウブだねぇ。
じゃあ、あたしは寝るよ』
おやすみ、と若干間延びしたセリフを聞き流して、先刻の彼女の行動に頭を抱えて再度赤面するヒソカがいた。
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ＫＯＨＡＫＵ - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (
レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ＫＯＨＡＫＵ - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 一日必ず一話更新します(ｷﾘｯ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2Dの皆は俺の嫁（一部除く） | 作成日時：2014年4月15日 23時
