ピエロの師匠はやっぱりアレな人でした。

衝撃 ページ11

『会えて嬉しいよ、愛弟子。…まあ、それは別として、はい正座』

ヒソカの後ろに回り込み、足に注射器を刺す。

すると、ヒソカが地に膝をついた。

ヒ「っ…師匠？足に力が入らないんだけど♥︎」

『当たり前じゃないか、麻酔なんだから』

至極当たり前のように言うが、普通弟子に麻酔を差し込むような師はまずいない。

クルクルと注射器を手で弄びながら、声をあげた。

『あんたは馬鹿なのかい？むやみやたらに人を殺すなってなんっッッッッ回も教えただろう！？
どうしてそうも学習しないのか理解に苦しむよ！
だいたいぶつかられて謝らなかったくらいで腕切り落とすかい普通！
あんたに普通を説いても無駄だってのは分かり切ってるけどせめて指くらいにしておくのが無難だろう！？』

ヒ「…師匠も殺ってた気がするんだけど♥︎」

『………………』

目線を思いっきりそらしているのは肯定なのか。

というか最後の方はそういう問題じゃないと突っ込みたい受験生が大量にいたとかいなかったとか。

『…とにかく！あとで座学の復習でもしようか』

ヒ「それだけは勘弁してください」

途端に真顔になって語尾のマークまで外して頼むヒソカ。

え、あれ本当にヒソカ？と思った受験生多数。

『嫌だよ。それともなんだい？あんたの【自主規制】潰す方がいいかい？』

そのセリフを聞いて男性受験生は一斉に股間を押さえたとか。

【】の中はご想像にお任せします。

ヒ「…座学で♥︎」

『最初からそう言えばいいんだよ』

ポイっとカプセルを投げるA。

解毒剤だよ、とだけ言ってゴン達の方に戻っていった。

立ち上がるヒソカの表情は絶望に満ち溢れていたと、後の受験生は語る。

４次試験まで残った受験生は、その時だけヒソカに同情したらしいが、それはまたの機会に。

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