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再会 ページ8

ゴン達は、Aと別れた後、二つの試験をクリアして試験会場へと続くエレベーターに乗っていた。

チン、とその場には到底似合いそうもない軽快な音が響く。

レオリオとクラピカは自身のハンターの理想像で討論していたのだが、それによって中断されることとなった。

扉が開き、試験会場が見える。

中は、むさ苦しい男が大半を占めていた。

一瞬ゴン達に目を向けたが、すぐに興味もなさそうに思い思いの方を向いた。

その雰囲気にゴクリと喉を鳴らす。

そんなゴン達に、話しかける人間がいた。

16番、トンパ。

新人つぶしと呼ばれている彼だが、その事を知る由もないゴン達はトンパの話を真面目に聞いていた。

そこに介入する声が一つ。

『やあ、ボウヤ。また会えたねぇ』

その声は、船上で聞いた声と同じ、低めの声。

ゴ「あ!Aさん!」

ク「…来ていたのか…」

純粋に喜ぶゴンとは違い、神妙な顔で様子を伺うクラピカ。

『なんだいそれ。試験会場で会おうって言ったじゃないか』

眉を寄せて心外だ、と言わんばかりの視線を投げかけるA。

それに、警戒心を抱いていたクラピカも少し弁解した。

ク「いや、馬鹿にしているわけではないのだよ!?
あの道は不正解だったのではないかと…」

『不正解じゃあないさ。確かに群れの魔獣は生息していたけどねぇ。
君たちが進んだ道より、ずっと短いよ』

ほら、と胸のナンバープレートを見せる。

円形の中には、72の文字が書かれていた。

クラピカは目を見開き、何かを考えはじめる。

『そう難しく考えることはないよ。
長いが安全な道
短いが危険な道
このどちらかを選べばイイだけなんだから』

変わらない無表情でクラピカに声をかける。

クラピカは少し考えて、納得したように頷いた。

ク「なるほど…あの道は強さを測る道でもあったのだな」

『ニュアンスは違うけど、大体そんな感じだね。
心理テスト…と思わせての真の二択。
弱い君たちには選択肢は一つ、迂回する。
強さを持っているあたしはもう一つ、直進できる。
自分の力に見あった方を選びなさいって事だよ

…まあ、本当の意図に気付いたコはいないだろうね』

ポツリと呟いて、またあの何もウツっていないような目に戻った。

最高の再会→←別れ



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KOHAKU - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
KOHAKU - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 一日必ず一話更新します(キリッ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2Dの皆は俺の嫁(一部除く) | 作成日時:2014年4月15日 23時

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