心、密かに 【桃×赤】

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“ラーメン？”









“そう！めっちゃ美味そうな、ラーメン屋！さっきのテレビ、聞いてたやろ？”









“えー、めっちゃ混んでたやん、並びたないよぉ、、”









ラーメン食べたい俺と、並びたない重岡さん。









終いには 小瀧だけ行ってきて感想教えて、なんて言ってくる始末。








“アホちゃう？？デートやん、デ、ー、ト、！”









そう言うと、ぷいっと反対側を向いてしまった重岡さん。










重岡さんがめちゃめちゃ照れてるっていう合図。









これは、付き合ってから分かったこと。









“わかったよ、はよ行くで？”









もうひとつ分かったこと。









“重岡さん、それ、寝巻きやから！着替えて！”









“は？何でもええやん”









オシャレに無頓着過ぎる。









じじいが着るみたいな白いTシャツ1枚に、灰色のスエット。









自分は、見えへんから分からんかもやけど、重岡さん、洋服だけカッコよくしとけば、モテんのに。









まぁ、俺にだけモテてればええんやけど。









“小瀧きめて”









そう言うと、ドカッとソファーに座って、背もたれに凭れた重岡さんを見て、頬が緩む。









付き合って1ヶ月経ったんやけど、まだ夢のように、幸せで。









ニヤニヤしてんのがバレないように、洋服を選びに行った。

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