58.嫌な相手 ページ9
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『受験番号102番の方、応接室へ来てください』
その放送がかかったのが今から約五分前。
今はネテロ会長とこじんまりとした和室で二人っきりだ。
会長の座る後ろにある『心』と大きくでかでかと書かれた掛け軸が気になって仕方ない。
なんなんだあれ。
ネテロ会長は机の上の湯呑をずずっとすすって口を開いた。
「まず、お前さんがハンターになろうと思った訳を聞かせておくれ」
「・・・・なろうと思って、この試験を受けたわけではないんです」
するとネテロ会長は片眉を上げて「ほう？どういうことじゃ」と尋ねた。
「マグナさんが勝手に申し込んでいました」
「ワハハハハ！！！そりゃ災難じゃったわい！」
「笑い事じゃないんですけど」
「マグナもやりおるわ」
「おーい、聞いてる？通じてる？私の心の声！！！」
「では、この中で一番注目しているのは？」
「いや、聞けよ！！！」
机の上に並べられた写真の中には、当たり前だが見知った顔がちらほらあった。
「それはいい意味で？それとも悪い意味で？」
「両方じゃ」
「じゃあ、ヒソカさん」
「では、一番戦いたくないのは？」
「やっぱりヒソカさんとギタラクルさん、あとキルアかな」
「それは何故？」
「ヒソカさんは圧倒的に強いし、負けたら最悪、死が待ってる。
ギタラクルさんもどんな手を使ってくるか、まだちゃんとわかっていないから怖い。
キルアは・・・・・悔しいけどキルアには勝てないのはわかってるんで。」
「・・・・・そうか、もう下がって良いぞ」
「はい」
そして何事もなくその部屋を出た。
ガラス張りの廊下からは、夜景がきらびやかに映る。
それをちらりと一瞥して自室へと歩を進めた。
いま、私の頭の中を占めているのは次の最終試験についてだった。
はっきり言って実戦経験が少ないのは、ゴンではなく私だ。
私が今までの試験を合格できたのは、私の実力じゃなく、
元の世界にいたときに読んだ漫画の知識とマグナさんたちの知恵のおかげなのは自分でもわかってる。
そして、次は自分の実力だけで勝ち抜かなければならない。
どうやって勝つ？いや、どうしたら負けないのか。
ん？
あれ？
どうして私、こんなに必死にハンターになろうとしてるんだろう。
どうでもよかったはずなのに。行けるとこまで行こう、ぐらいの心意気だったのに。
どうして？
本当は、私は、
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おじいちゃんパンチ - 天才よ帰ってこい (4月2日 14時) (
レス) @page39 id: 14d47f2dfd (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 久々に占ツクで面白い作品見つけました。更新待ってます。 (6月18日 19時) (レス) @page39 id: f494c8d92f (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！！更新待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page39 id: 846f3d2d4a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - 約2000人の人があなたの帰りを待ってます！それはもちろん僕も同じです！なので早く戻ってきてください。 (2021年11月28日 21時) (レス) @page39 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - すごく面白かったので続きが見たいです!!!更新待ってます！ (2021年8月17日 8時) (レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年7月15日 19時
