86.アイス戦争 ページ36
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そこからがきつかった。
修行を進めるうちに分かったことだが、私はどうやら、通常よりもオーラが少ないらしい。
勿論、修行も通常より厳しく、苦しいものとなったうえに、基本的な身体的訓練も連続して行われた。
これがまたきつかった。
あれだけ辛かったマグナさんとの修行に戻りたいと思うほどに。
ハンター試験のために修行を重ねたとはいえ、元は普通の人間だった私にとって、本職のハンターからの攻撃はあまりにすさまじいものだった。初日からぼっこぼこにされ、3日は寝返りが打てなかった。
これに関しては末代まで祟ると決めている。
あと、一つ発見したことだが、さすがマグナさんの弟子なだけあって、カルロスさんもマグナさんと同じところを執拗に攻撃してきた。
正直、何度喉が壊れると思ったか分からない。最後らへんは既にやる気というよりも、カルロスさんへの恨みで修行を続けていた。
そして一ヶ月が経ち、二か月が経ち、を繰り返し、ついに半年が経った。
「A」
「何ですか。」
「お前、俺のアイス知らねえか」
静かな朝食の時間に、亀裂が入る。
一瞬だけ卵焼きに伸ばしていた箸を止めた。
「知りませんよ。ていうかアイス買ってたんですか」
さも何もないように卵焼きと白米を頬張る。
今日もうめえうめえ。ついでに昨日ちょろまかしたアイスもうめえうめえ。
そう犯人は私です。
「ああ。MOUのロイヤルミルクティー味だ」
「そうですか」
「何か言うことはねえのか」
「何でですか。
というか何か言うことがあるのはカルロスさんですよ。前に食べた私のハイパーカップ、どうしてくれるんですか！？」
「うるせえ俺は師匠だぞ！弟子のもんは師匠のもんだ！」
「ジャイアンかよ」
「ジャイアン」
カルロスさんがジャイアンって何だ？と首を傾げているうちに、急いで皿を持って台所へ向かう。
「おいコラ。話が終わってねえ」
「ぐえっ」
首が絞まって息ができない。
こいつ....背後から人の首を掴むなってお母さんから習わなかったのか。
「皿洗いが終わったらコップに水を入れて道場に来い。」
「あい」
何だったんだ今のは。
疑問を色々残しつつ、流しに目をやると、いつの間にかカルロスさんのぶんの皿もちゃっかり入っていた。
あのやろう
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おじいちゃんパンチ - 天才よ帰ってこい (4月2日 14時) (
レス) @page39 id: 14d47f2dfd (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 久々に占ツクで面白い作品見つけました。更新待ってます。 (6月18日 19時) (レス) @page39 id: f494c8d92f (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！！更新待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page39 id: 846f3d2d4a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - 約2000人の人があなたの帰りを待ってます！それはもちろん僕も同じです！なので早く戻ってきてください。 (2021年11月28日 21時) (レス) @page39 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - すごく面白かったので続きが見たいです!!!更新待ってます！ (2021年8月17日 8時) (レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年7月15日 19時
