66.やはり ページ17
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第三試合のヒソカさんVSボドロさんの試合はボドロさんの負けだった。
そして第二試合で負けたハンゾーもポックル相手のこの試合は、負けなかった。
つまり、次は私が戦う番だ。
「おいA！」
「何？レオリオ。言っておくけど、私、レオリオのために戦う気は無いからね」
「それはわかってるって！」
「じゃあ何！？」
レオリオは顔をしかめたあと、私の耳に口を近づけて
「ボドロ、あいつさっきの試合で身体はぼろぼろだ。お前、あんな状態のあいつと本当に戦うのか？」
「だったらどうするの？」
「っお前！」
「やめろレオリオ」
私に詰め寄ろうとするレオリオを、クラピカが片手で制した。
「でも！」
「・・・Aのすることはお前が口出しする問題じゃない。
Aの行動は、Aの自由だ。誰が何と言おうと」
歯ぎしりするレオリオを尻目に、試合場所へと向かう。
そしてクラピカの横を通り過ぎる刹那、
「復讐もね」
彼にしか聞こえないであろうその一言は、彼を惑わせるには十分な一言だった。
ステージには、ボドロさんがまだ倒れたままだった。
「ねえ、ボドロさん。大丈夫ですか？まだ、戦えます？」
返事は、ない。
「ねえ」
しゃがみこんでボドロさんの顔を覗き込むが、目を覚まさない。
つついてみても、揺すってみても、ピクリともしない。
「審判さん、相手が失神してる場合って試合開始可能なんですか？」
「いえ、可能ではありますが、勝敗が『参った』と言わせることで決まるので、
このまま試合を始めても、終了しない可能性があります」
「っはぁ・・・・・じゃあ待ちます。いいですよね？会長」
「うむ。しかたあるまい」
私がステージから降りると、レオリオが近寄ってきた。
彼が口を開いた瞬間、それにかぶせて私は言った。
「お前さ、「・・・・私は、ここにいる人たちとは、違う」
「はあ？」
「・・・私は、戦士でも、夢追い人でも、野望人でもない！私は、ただの、一般人だよ。
戦士としての誇りとか、プライドとか、人情とか、私には関係ない。
レオリオのその正義感は、レオリオのいいところだよ。
だけど、その“正義”は、常に正しいものとは限らない。
あなたの正義は、人を傷つけるものにもなることを、覚えていてほしい」
「・・・・・分かったよ。」
「良かった」
そう。私の正義は、私だけの正義だ。
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おじいちゃんパンチ - 天才よ帰ってこい (4月2日 14時) (
レス) @page39 id: 14d47f2dfd (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 久々に占ツクで面白い作品見つけました。更新待ってます。 (6月18日 19時) (レス) @page39 id: f494c8d92f (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！！更新待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page39 id: 846f3d2d4a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - 約2000人の人があなたの帰りを待ってます！それはもちろん僕も同じです！なので早く戻ってきてください。 (2021年11月28日 21時) (レス) @page39 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - すごく面白かったので続きが見たいです!!!更新待ってます！ (2021年8月17日 8時) (レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年7月15日 19時
