60.緋色の ページ11
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「数多のハンター志望者の中から、過酷な試練をくぐり抜け、
最終試験までたどり着いてきたお前さんたちに、ワシはハンター連盟会長として敬意を評したい。
あとわずか一勝で、諸君は晴れて偉大なるハンターの仲間入りをする。
諸君の健闘を心より祈るものである！
それでは、最終試験を開始する！」
ネテロ会長の宣言と同時に、グラサンスーツの男が前に出てきて
「ワタクシ、立会人を務めさせていただきます、ルイと申します。
それでは、第一試合、44番ヒソカ対404番クラピカ。前へ」
クラピカがゴン達と二言、三言話したあと、ヒソカさんと対峙した。
ルイが右手をあげ、「それでは！始め！！！」
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「ねぇ、君。イイこと教えて、あげようか・・・・・？」
試合が始まり、ヒソカさんがクラピカにトランプを投げつけたあとのことだった。
その粘着質な声に、遠くから見ている私の肩が自分でもわかるぐらいびくりと揺れた。
「何だ・・・・？！」
「君さ、もう負けてるんだよね」
ヒソカさんの強引な言いように、クラピカが激昂する。
「なんでそう言い切れる！？」
その叫びにヒソカさんは答えない。ただ、不気味な笑みを浮かべてクラピカにじわじわと近づいていく。
そのただならぬ雰囲気に、さっきまであんなに強気で戦っていたクラピカが後ずさりし始めた。
「でしょ？」
クラピカは、肯定を求めるヒソカさんを無視して、クラピカが跳躍する。
「おやおや、どこへ行く気だい？」
次いでヒソカさんも跳躍する。
先に着地したクラピカが顔を上げたその時、ヒソカさんの顔が目の前にあった。
刹那、真一文字に何かが風を切り、カキン、という金属音が耳に残る。
落ちたのは、クラピカの刀の刃だった。
驚愕と焦りを顔に浮かべるクラピカ。
どうやら、刀にはヒソカさんの放ったトランプによって、ヒビが入っていたらしい。
楽しげに笑ってヒソカさんがトランプを口元に掲げる。
「僕はね、奇術師って呼ばれているけど、別に魔法使いじゃない。
結構、科学的に考える方なんだ。
最初のカードはね、ちゃあんとこういうふうになると予測してたんだよ」
同じく頭脳派であるクラピカは、自分の計算が読まれていたことに、悔しげにうめいた。
だが、それもほんの数秒だけ。クラピカはすぐに折れた刀を捨て、もうひとつの刀を構えた。
「確かに、片方は失った。だが、失った分は、私の誇りで補うッ！！！！」
緋色がちらりと垣間見えたような気がした。
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おじいちゃんパンチ - 天才よ帰ってこい (4月2日 14時) (
レス) @page39 id: 14d47f2dfd (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 久々に占ツクで面白い作品見つけました。更新待ってます。 (6月18日 19時) (レス) @page39 id: f494c8d92f (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！！更新待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page39 id: 846f3d2d4a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - 約2000人の人があなたの帰りを待ってます！それはもちろん僕も同じです！なので早く戻ってきてください。 (2021年11月28日 21時) (レス) @page39 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - すごく面白かったので続きが見たいです!!!更新待ってます！ (2021年8月17日 8時) (レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年7月15日 19時
