70.怒り ページ21
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「目が覚めたみたい！」
誰かのはしゃぐ声。
うっすらと広がる世界は、白くてまぶしい。たぶん、天井。
「ねえ、A！！俺！ゴン！」
右を見ると、黒々としたつんつん頭の少年が、満面の笑みでベッドのそばに立っている。
少年の腕は包帯に包まれていた。
彼の背後には、スーツ姿の男と、民族衣装のような独特な服装の青年がいた。
「おい、Aしゃべれるか？」
「っなんとか、ね・・・」
口周りに付けられた呼吸器を外しながら、レオリオに答える。
「っはあ〜〜〜〜〜・・・・。お前、死んだかと思ったぞ。とことん悪運の強いやつだな」
「そりゃどーも」
「私もあのときはAは死んだと思った。普通の人間ならあれほど血が出ていたら、出血多量で死んでいたぞ。」
「まあハンター試験受ける人間はどっかおかしいからね」
「おれはおかしくなんか無いよ！大丈夫！」
「お前が一番やばいんだろうが！」
ゴンに突っ込むレオリオを横目に、ある疑問が浮かぶ。
「ねえ、キルアは？」
ぴたりと三人の動きが止まる。
「ねえ、」
「キルアは、家に帰った」レオリオの顔はうつむいたままで見えない。
「合格、したの？」
．．．
「いや、試合時間外にお前に攻撃し、なおかつお前が死んだことで不合格になった」
「死んだ？」
「お前あのとき、心臓が止まってたんだよ。20分ちかく、な」
「20分？」
「あぁ。そこでハンター協会はお前を殺したことでキルアを不合格にした。
・・・・・・・・・・・・・キルアはそのまま出てったよ。
お前が奇跡的に息を取り戻したのは、キルアが出て行ってから１０分ほど後だった。」
「でも、今私は生きてる」
「ああ。でもあいつが殺したのは本来あいつの対戦相手でなかったお前だ。
そこを危険視して協会側はそういう措置を執ったらしい」
クラピカがレオリオに続いて口を開く。
「私たちもなんとか不合格を取り消してもらえるようにいろいろ試した。
だが、駄目だった。一番は、キルア自身に合格の意思がなかったことだ」
「俺、キルアが帰るのを止められなかった......!
あのとき俺がいたらっ！」
3人は拳を握りしめて俯いている。
やはり帰ったか。彼が死ぬのを防げてもそこは変わらないんだな。
でも、ちょっと待て
「あのさ」
「なんだよ」
「なんでキルア1人が被害者みたいになってんの？」
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おじいちゃんパンチ - 天才よ帰ってこい (4月2日 14時) (
レス) @page39 id: 14d47f2dfd (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 久々に占ツクで面白い作品見つけました。更新待ってます。 (6月18日 19時) (レス) @page39 id: f494c8d92f (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！！更新待ってます！ (2022年6月23日 14時) (レス) @page39 id: 846f3d2d4a (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - 約2000人の人があなたの帰りを待ってます！それはもちろん僕も同じです！なので早く戻ってきてください。 (2021年11月28日 21時) (レス) @page39 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
キーさん(プロフ) - すごく面白かったので続きが見たいです!!!更新待ってます！ (2021年8月17日 8時) (レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年7月15日 19時
