8.おつかい ページ8
外は、日が沈みかけていて、街全体が橙色に染まっていた。
今まで気づかなかったが、この町の街並みは結構、おしゃれだと思う。
例えるなら、フランスやイタリアのような、街だ。
狭い路地にも、日本にはないこじゃれた感があって、なかなかいい。
地図を広げ、現在地を確認する。
あ、書き込みしてあるところがあった。赤い丸で囲んである。
そこから、道順がまたまた赤い線で引いてある。
到着地点と思われるところは、青い丸で囲んであった。
さすがマグナさん。仕事が早い。
文字はハンター語で全く読めないが、これなら道がわかる。
まずは・・・この先をまっすぐ行って右か！
「着いた・・・・！！」
目の前には、サンタさんの服のような華やかな赤色の屋根のお店。
木で出来たウッドステッキ風のドアをおずおずと、遠慮がちに開ける。
ドアについたベルが、チリリンと音を鳴らし、来客の知らせを伝えた。
「いらっしゃいませ〜、こんばんは」
「こんばんは。」
店の奥から出てきたのは、可愛いレースのエプロンをつけた初老のおばさんだった。
赤毛のアンのような可愛らしい赤毛と、茶目っ気たっぷりの栗色の目が特徴的だ。
「見ない顔だね。新しく来た人かしら？」
「はい。」
「何をお探しで？ここは食べ物、飲み物ならなんでもありますよ。」
「このメモにあるものをください。」
と言って、少しクシャっとしてしまったメモを手渡す。
「ええっと・・・・アリクイのモモ肉に、ハネウオ5尾、コリンギを8束・・あ！？
もしかしてあなた、マグナさんにたのまれてきたの？」
「はい。そうですけど・・・？」
「どうりで！あ、あの人ね、この日はいつも同じものを買っていくのよ。」
「いつも・・・ですか？」
「えぇ、そうよ。水曜日は、このメモに書いてあるものを絶対買っていくの。
それ以上もそれ以下も買っていかないわ。
まあ、今日だけじゃなく、曜日ごとで買っていくものは違えども、
毎週同じローテーションで買ってくださるから覚えちゃったのよ。」
「そうなんですか・・・。マグナさんて几帳面な方なんですね。」
「そうかもしれないわね。でも、その割にはおっちょこちょいなところもあってねぇ・・。
そんなところもすっ、ごほんごほん！！
ちょっと待っててね。すぐ用意するから。」
今、明らかにごまかしたよね。
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リュイ - 飛行する女子高生が部分好きですw面白かった！ (2021年10月19日 17時) (
レス) @page24 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - あのー弱火でじっくり飽きるまでじゃなかったでしょうか (2020年10月17日 9時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 題名に爆笑しました (2017年6月5日 23時) (レス) id: 0c9f17ee4b (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - えーでりひさん» ありがとうございます！！！実際作者はとうらぶ未プレイなんですけどね・・・審神者をしんしんしゃって読んでましたし（；￣ェ￣）更新頑張ります( ^ω^ ) (2015年8月13日 11時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
えーでりひ - とてもおもしろく読ませていただきました!!江雪ネタが出てきてビックリしましたwこれからも頑張ってください!! (2015年7月25日 18時) (レス) id: ce3d448fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2014年4月2日 19時
