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23.いよいよ始まる ページ23

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「よし、Aちゃん。準備は出来たかい?」

「・・・・はい。出来ました」したくなかったけど。

「頑張ってくるのよ!応援してるからね!」とエナさん。

この人とも、買い出しや休憩の時とかにお世話になった。
私の歓迎会では、マグナさんへの気持ちをうっかり、しゃべりそうになったりね・・。

「怪我なんてしたらダメだからな!頑張ってこいよ!」
フィスターさんが私の頭をクシャクシャと撫でる。ごつごつした大きい手は、見た目に反して、優しく私の頭を撫でた。
少し恥ずかしかったが、不思議と悪い気持ちはしなかった。


「皆さん、ありがとうございます!」

「頑張れよ」
マグナさんが今まで見たこともないような優しい笑顔を浮かべて言った。
その言葉と表情がとても嬉しくて、ほんの少し目頭が熱くなった

「・・・っはい!行ってきます!」

『いってらっしゃい。』

みんなの言葉を背中で受け止めながら、玄関のドアを開けた。
屋内よりも眩しい光が空から降りてきている。

まぶしすぎる光に目を細めながら、上を見上げた。


「・・・・・・よし!」

そして、一歩踏み出した。







「すみません、ドーレ港行きの船はどれですか?」
「あぁ、それなら受付は僕です。お名前をどうぞ。」
「A・イイジマです。」
「イイジマ様ですね・・・。」

と受付のにいちゃんは、手に持ったバインダーを覗き込み、私の名前を探している。

「あっ、ありました。67番です。このキーがお部屋のキーとなりますので、無くさないようご注意ください。」

そのまま私に番号札のついたキーを渡した。

「奥に見えます、あの白い船が今回の船となります。良い旅を。」
「どうも。」

軽く会釈し、奥にある白い船に向かって歩き出す。

もちろんゴンたちが乗ったようなボロ船ではなく、立派なクルーズ船だ。
毎日14時間労働で、働いた私の給料は普通のサラリーマンよりも高い月収になった。

マグナさんからの餞別もあり、私の財布は嬉しい悲鳴を上げている。
でもそのほとんどはマグナさん名義の銀行口座に振り込んである。

だから、いま持っているのは餞別を合わせて、57000ジェニーだけだ。


意気揚々と船に乗り込み、係員さんにキーを見せ、やっと部屋についた。

背中に背負っていたリュックをベッドの上に置き、自分もベッドに身を投げた。


さあ、一体どうなるんだろうか。

「・・・・・頑張る。」




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リュイ - 飛行する女子高生が部分好きですw面白かった! (2021年10月19日 17時) (レス) @page24 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
- あのー弱火でじっくり飽きるまでじゃなかったでしょうか (2020年10月17日 9時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 題名に爆笑しました (2017年6月5日 23時) (レス) id: 0c9f17ee4b (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - えーでりひさん» ありがとうございます!!!実際作者はとうらぶ未プレイなんですけどね・・・審神者をしんしんしゃって読んでましたし(; ̄ェ ̄)更新頑張ります( ^ω^ ) (2015年8月13日 11時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
えーでりひ - とてもおもしろく読ませていただきました!!江雪ネタが出てきてビックリしましたwこれからも頑張ってください!! (2015年7月25日 18時) (レス) id: ce3d448fad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんくる | 作者ホームページ:http://nanos.jp/connector/  
作成日時:2014年4月2日 19時

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