１.私の一日は怒声で始まる ページ1
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「おはよおございまああああああす！！！」
「うるせえよ！！朝ぐらい黙って登校しろ！！！」
皆さん、おはようございます。清々しい朝ですね。
え？お前の大声のせいで全く清々しくないって？冗談がお上手ですね。
それはさておき、私の今の状態を説明しましょう。
遅刻しかけて、ギリギリセーフで教室に入ったけれど、
大声で挨拶をしたせいで教師にたっぷりしぼられています。
「それで？！今日はなんで遅刻したんだ？」
「もういい。バケツ持って、廊下にたってろ！」
「ハァ・・。またお決まりのパターンですか。進歩がないですねえ、進歩が！」
「心配するな。今日はちょっと違うぞ。」
先生はしてやったりとばかりにニヤっと笑うと、また口を開いた。
「バケツは三つだ。」
「ま、まっさか〜。人には２本しか腕はないんですよぉ？」
「・・・昔、テレビで黒人の子供が皿を頭に乗せて運んでいたのを見たことがある。」
「いやいやいや、私、黒人じゃないですし。」
有無を言わさず先生が、私を廊下に放り出した。
「いてえ！！」
ケツ打った。いてぇ！！仮にも女子だぞ！オイ！パワハラで訴えてやる！
乙女を放り出すなんて、とプリプリしていたら、バケツが飛んできた。ひでえ。
のろのろと言われたように、水をいれ、廊下に戻ってきた。
すると、先生が水の入ったバケツを持って待っていた。
ガラガラピシャリと無情にもドアはしまり、
クラスの中から、みんなの楽しそうな声が聞こえてきた。
羨ましいな、チクショウ。
窓の外は嫌なぐらい青い空が広がっていた。
・
「あーーーー、学校行きたくないなぁ。」
そう呟きながらベッドのふちに腰かける。
別にいじめられているとかそんなことではない。ただただ、めんどくさいのだ。
なぜ、面倒なのだと問われても、返す言葉はないが、面倒なものは面倒だ。
毎日同じ日を繰り返している気がする。毎日同じ時間に、同じ場所へ行き、同じことを繰り返す。
何一つ変わり映えのない日々だ。
だからといって、明日、学校を欠席するわけでもないけど。
「よっこらしょっと。」
ばたり、とベッドに倒れこむ。
このままでいいんだろうか。
最近こんな思いがよく頭の中に浮かぶ。
それはきっとこの変わり映えのない日々に対する漠然とした不安と焦燥が生み出すものなのだろう。
なにか、なにかあるはず。
なにか、しなければいけない気がする。
そんな思いを胸に、眠りの微睡の中へ身をゆだねた。
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リュイ - 飛行する女子高生が部分好きですw面白かった！ (2021年10月19日 17時) (
レス) @page24 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - あのー弱火でじっくり飽きるまでじゃなかったでしょうか (2020年10月17日 9時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 題名に爆笑しました (2017年6月5日 23時) (レス) id: 0c9f17ee4b (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - えーでりひさん» ありがとうございます！！！実際作者はとうらぶ未プレイなんですけどね・・・審神者をしんしんしゃって読んでましたし（；￣ェ￣）更新頑張ります( ^ω^ ) (2015年8月13日 11時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
えーでりひ - とてもおもしろく読ませていただきました!!江雪ネタが出てきてビックリしましたwこれからも頑張ってください!! (2015年7月25日 18時) (レス) id: ce3d448fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2014年4月2日 19時
