43.キューティクル万歳 ページ43
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いやー、プレートも手に入ったしいいもんも見れたし一石二鳥ってこのことだよね！
どうやったらあんなに育つのか私に教えてください・・・・・。この世は地獄です。
あの豊かなあれと比べるとささやかな私の膨らみが悲しく思える。
こ、これでもBはある！あるはず！
誰に聞かれたわけでもないのに弁明したが、余計惨めな気持ちになっただけだった。
もうとっぷりと日が暮れて、月の光が辺りを薄暗く照らしている。
ごめんねーすなーおじゃなく、て！
夢のなーかなーらいっえーるっ！
月に代わってお仕置きよ！
「ムーンライトパワー」
ボソリと呟いてみた。
言ったあとになって、やっと恥ずかしくなってきた。
みんなでふざけて言うんなら、全く恥ずかしくないけど一人で呟くとかマジもんじゃないか。
その時だった。
「ねえ」
「めーーーーーいくあーーーーーっぷうううう！？！？！？！？」
黒々とした艶髪、しなやかな肢体、そしてその特徴的な油性マジックで書いたような瞳。
イルミ・ゾルディックその人が立っていた。
二人のあいだに静かな風が流れる。
私の鳴き声が気に入らなかったのかその綺麗でつるつるびゅーてほーな額に皺が寄っている。
ほほう。ご機嫌ななめのようだ。
逃げたい
ここでチキンとか思ったやつあとで体育館裏な！
いやマジでご機嫌ななめのイルミさんにあったら逃げ出したくもなるからな！？
別にご機嫌斜めじゃなくても逃げたいけどな！？
ていうかなんでギタラクルの姿じゃねえんだよビビるわ！
「ねえ、君に話しかけてるんだけど。」
「はいなんでしょうか！！？？」
すると彼は再度眉をひそめて「うるさい」とつぶやいた。理不尽。
「今日、昼間プレートとったよね？」
「はいそうです。」
「あともう一つ。キルと話したよね？」イルミさんのその目がギロリと私を捉える。
「すみませんすみません！
お兄様の気に障ったのであればもう二度とご兄弟樣とはお話いたしませんのでどうか命だけは助けてくださいお願いします！」
イルミさんの纏う空気が瞬く間に重々しくどろりとしたものへと変わる。
心臓がうるさい。冷や汗も止まらない。なんで。こわい。苦しい。
「・・・・・なんで俺とキルが兄弟だって知ってんの」
つー、とこめかみから冷や汗が顎まで滴り落ちて、消えた。
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リュイ - 飛行する女子高生が部分好きですw面白かった！ (2021年10月19日 17時) (
レス) @page24 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - あのー弱火でじっくり飽きるまでじゃなかったでしょうか (2020年10月17日 9時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 題名に爆笑しました (2017年6月5日 23時) (レス) id: 0c9f17ee4b (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - えーでりひさん» ありがとうございます！！！実際作者はとうらぶ未プレイなんですけどね・・・審神者をしんしんしゃって読んでましたし（；￣ェ￣）更新頑張ります( ^ω^ ) (2015年8月13日 11時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
えーでりひ - とてもおもしろく読ませていただきました!!江雪ネタが出てきてビックリしましたwこれからも頑張ってください!! (2015年7月25日 18時) (レス) id: ce3d448fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2014年4月2日 19時
