33.妙な位置関係 ページ33
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「やっぱり来てたんだね。」ヒソカさんが手すりに寄りかかりながら話し出す。
「気づいてたんですか。」「ま、ね。」
「ネテロ会長とどんな関係なんだい?」いきなりかよ。
「夜のバーで色んなイイことする仲です。」
ヒソカはその細くて綺麗な双眸をわずかに見開いた。そのおかげでヒソカの瞳の色がはっきりとみえた。あ、睫毛濃いな。
「へえ。ボクもしたいな。」
「ヒソカさんなら、もうベテランでしょう?」
ここでちゃんとハッキリさせておくが、別にあれな話をしてるわけではない。断じて。
真面目な話をしてるのだ。
「それもそうだね。」
「あ、自分で認めちゃうんですね。はい。」
「何?認めたら駄目だった?」
「いえいえ、滅相もございません。」
にじり寄ってきたヒソカとは対照的に私は2、3歩後ろへあとずさった。
あぶねーよコイツ。私の中でのデンジャラス過ぎる人物堂々の一位だよ。
「では、ここらへんで。」
そろそろ潮時だと思って、ヒソカに別れを告げた。よく頑張ったぞ私。
「おやすみ。」
・・・驚いた。あのヒソカがおやすみだなんて。どこのセンチメンタルジャーニストだよ。
おはようからおやすみまで人を殺しているような人なのに。
背中から聞こえたその声に少々戸惑いながらも、おやすみなさい、と後ろを振り返らずに返した。
それからしばらく自室へと急いでいたところに、前方から小さな2つの影が歩いてくるのが
おいおい、勘弁してくれ。
「あ、おじいさんでお姉さんの人だ!」
「ゲッ、昼間の!」
ゴンくんや、頼むからその呼び方は誤解を招くからやめてくれ。
あながち間違ってないけど。
キルアくんもそんなに嫌そうな顔をすんな!
ちょっと傷ついた!
「こんばんは。何してるの?」
Aは おねえさんのよゆう を つかった
「探検ちゅー!」「バッカ、ゴン!言わなくていいって!」
「へえ、そうなんだー。面白かった?」
「うん!ねえねえ、お姉さん、昼間はどうしておじいさんだったの?」
ゴンの黒々とした瞳が私を見つめる。
やめてくれ。そんなキラキラした目で見ないで!自分がどれだけダメな人間か分かっちゃうから!
「う、うーんと・・・、ま、まだひみつね。」
「ほらゴン、こんな信用できねえやつほっといて行こうぜ!」
キルアがゴンの手を取り走り出す。
なかば引きずられながらも、またおしえてねーー!と叫ぶゴンに手を降りながら、苦笑いを顔に浮かべた。
若いっていいね。
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リュイ - 飛行する女子高生が部分好きですw面白かった! (2021年10月19日 17時) (レス) @page24 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
緑 - あのー弱火でじっくり飽きるまでじゃなかったでしょうか (2020年10月17日 9時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - 題名に爆笑しました (2017年6月5日 23時) (レス) id: 0c9f17ee4b (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - えーでりひさん» ありがとうございます!!!実際作者はとうらぶ未プレイなんですけどね・・・審神者をしんしんしゃって読んでましたし(; ̄ェ ̄)更新頑張ります( ^ω^ ) (2015年8月13日 11時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
えーでりひ - とてもおもしろく読ませていただきました!!江雪ネタが出てきてビックリしましたwこれからも頑張ってください!! (2015年7月25日 18時) (レス) id: ce3d448fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんくる | 作者ホームページ:http://nanos.jp/connector/
作成日時:2014年4月2日 19時