XXVI カフェの客 ページ28
『うーん...』
目が覚めるとカーテンの隙間から射す日光が顔に当たり、眩しさに目を細める。
時刻を確認すると午前9時、少し寝すぎた。
『昨日ディナーへ行って、帰ってきて...
あぁ、私の部屋でヒソカと飲み直したんだ...』
体を起こし、眠気覚しにシャワーを浴びた。
スケジュールを確認すると今日は特に予定も無いので、暇つぶしを兼ね買い物をしに行く事に。
『結構人居るなぁ...繁華街だから普通居るに決まってるか。』
最近買い物してなかったし思う存分買うぞと張り切り人混みの中歩いて行った。
＿買い物に夢中になり、ふと時計を確認すると午後の2時になっており昼食を摂るのを忘れていた。
とりあえずどこか飲食店に入ろうと思い歩いていると、重厚な外観をしたカフェが目に入る。
魅入られたように眼が離せなくなり、自然と体が店へ動いた。
扉を開くとカランコロンとドアベルが鳴り、そのまま店内へ。
淫靡な照明が特徴な、落ち着いた雰囲気の内装だ。
『どの席座ろう...』
良い雰囲気のカフェだが、客が少ないどころか1人しかいないので席が好きに選べる。
きょろきょろとしていると一人の客と目が合う。
何やら驚いた表情をしているが、目を合わせたままなのも気まずいのでさりげなく逸らし、隅の方にある席に座った。
『ご馳走様でした。』
注文したサンドイッチと食べ終えコーヒーを飲む。
コーヒーも凄く美味しいのに何でお客さん少ないんだろう。
不思議に思いながらコーヒーを飲み終え、会計をし店を出る。
『とりあえず服は買ったけど、後欲しいものあったっけ...歩いて見ていけばいっか。』
買い物を再開しようと歩みを始め、暫く歩いたところで口を開く。
『...何か御用ですか？カフェにいたお客さん。』
「驚いたな...バレてたのか」
『まあカフェに入って、店を出るまであんだけ視線送られてたら嫌でも気を張るよ。』
確かにそうだなと付けてきた男が笑う。
背を向けたまま話をする訳にもいかないので男の方へ体を向ける。
「白い悪魔と呼ばれる女の容姿は赤い瞳に白い髪色と聞いた事があるが。
白い悪魔は、君は、Aなのか？」
『ん？私のコト知ってるんだ。
白い悪魔とか言うのは私だよ。名前も合ってる』
私の事を知っていると言う事は、仕事の依頼かと尋ねる。
「違う。
A....俺の事、覚えてない？
クロロ。クロロ＝ルシルフル。
幼い頃共に過ごしていたろ？...」
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ユウ(プロフ) - 初めまして。面白いです！更新待ってます！ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 0277b1537e (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: acb07d0a47 (このIDを非表示/違反報告)
もものちょこぱい(プロフ) - 池さん» コメントありがとうございます！石田先生が書かれたヒソカの過去編がとても好きで、取り入れさせていただいたのですが楽しんでいただきとても嬉しいです;; ご期待に添えれるよう頑張ります！！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: ec23ff930a (このIDを非表示/違反報告)
池(プロフ) - 初めまして、初のコメント失礼致します。石田スイ先生が作られた過去編から書いてる方が珍しい事もあって、とても楽しんで読ませていただきました！今後の展開が楽しみです^^ (2018年3月28日 0時) (レス) id: 53f6bb311a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もものちょこぱい | 作成日時：2018年3月19日 0時
