XVI 白い悪魔 ページ18
“白い悪魔”
＿膨大な金と引き換えにどんな仕事も請け負う。掃除屋とも呼ばれる。
「い、命だけは！！」
『ごめんね、慈悲は受け付けてないの』
ベタなセリフを吐く男の首を容赦なく切り裂き、ナイフを血振るいしレッグシースに仕舞う。
『今回は少し大変だったなぁ。』
組織の頭を潰してくれとの依頼だったが予想通り一筋縄ではいかなかった。
頭なだけあって護衛もそれなりの強さの奴らが大勢居るわけで。
『マフィアに飼われてあんな思いをしたのに、まさか金に困ってマフィアに手を貸す立場になるとは落ちたもんだよね』
尋常じゃ無いほど浴びた返り血が今回の依頼の
鼻に付く血の臭いがとても不快に感じ、依頼も終えた所でホテルへ帰る。
『(早くお風呂入ろう...)』
_部屋に戻ると部屋に電気がついておりまさかと思うと案の定ヒソカが居た。
人のベッドの上で呑気にトランプタワーを作っている。
「おかえり、今日も大変だったみたいだね。」
『部屋番教えてないどころか鍵持ってないのになんで気づいたら私の部屋にいるの...』
「君の事が好きだから」
ニコニコといつもの表情で言う。
全く意味が分からない。
そんなヒソカに呆れながら上着を脱ぎ、シャワー室へ向かいシャワーを浴びる。
浴び終えすっきりしたところでバスローブに着替え、ヒソカの座っているベッドへダイブする。
「そんな無防備な姿だと僕に襲われるよ」
『それはやめてー。今日は疲れたのー』
枕がわりにヒソカの膝に頭を乗せ目を閉じる。
そのまま、お疲れ様と頭を撫でてくれる手が心地いい。
「白い悪魔さんは甘えん坊になってしまったね」
『白い悪魔って呼び方嫌だ...』
白い悪魔とか凄く痛々しい。もう少しマシな名前を付けて欲しかった、とぼやくA。
一座の元を離れてから約8年経った。
最初の3年くらいはずっと行動を共にしていたが自然と別行動をとるようになり、週2くらいのそこそこのペースでヒソカが私の泊まるホテルの部屋へ来るようになった。
お互いに会わない間、何があったかを雑談混じりに話すのがいつも。
「今後の予定に仕事の依頼はあるのかい」
『依頼を受けなければ当分無いかなぁ。』
今までにされた事ない質問に疑問を持ちながらも返答する。
なら丁度良かったと言い会話を進めるヒソカ。
「天空闘技場へ行こうと考えてるんだけど、君も来ないか？」
『...“天空闘技場”？』
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ユウ(プロフ) - 初めまして。面白いです！更新待ってます！ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 0277b1537e (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: acb07d0a47 (このIDを非表示/違反報告)
もものちょこぱい(プロフ) - 池さん» コメントありがとうございます！石田先生が書かれたヒソカの過去編がとても好きで、取り入れさせていただいたのですが楽しんでいただきとても嬉しいです;; ご期待に添えれるよう頑張ります！！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: ec23ff930a (このIDを非表示/違反報告)
池(プロフ) - 初めまして、初のコメント失礼致します。石田スイ先生が作られた過去編から書いてる方が珍しい事もあって、とても楽しんで読ませていただきました！今後の展開が楽しみです^^ (2018年3月28日 0時) (レス) id: 53f6bb311a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もものちょこぱい | 作成日時：2018年3月19日 0時
