XI 才能 ページ13
「Aも覚えが早いから見たらできるようになるよ」
『そうかなぁ...』
「公演の様子を撮ったビデオがあるからそれを見るといい。ボク一人じゃ二人でする技はできないから」
そういいジャグリングの基礎をすっ飛ばし、公演で披露する技をいきなりビデオで見せられる。
ビデオを見終えじゃあやろうかと言いクラブを12本用意し6本ずつお互いに持つ。
『ヒソカ...私が一度見ただけで本当にできると思う？』
「できるよ。キミは自分を過小評価し過ぎだ。
Aは才能があるんだから自信を持ちなよ」
念を覚えた時と同じような会話に既視感を感じる。
あの時も自身はできないと思っていたがヒソカができると断言し本当にできてしまった。
騙されたと思ってやってみるか、と思いさっき見たビデオでやっていた技を脳内で再生しそれを自分に重ねる。
『...！！できた！』
「だろ？」
本当にできてとても嬉しく思う反面なぜヒソカは私よりも私の事が分かるのだろうか。疑問が浮かぶ。
ヒソカの言っていた私には才能があるという言葉。自惚れていいのかな、と聞くと事実に変わりないしいいんじゃないと言われる。
＿時は過ぎ公演当日。モリトニオにジャグリングを披露するという事を伝えると大変驚き、技を披露して見せると更に驚いていた。無事この演目で公演に出る許可も得られ化粧や着替えなどの準備をする。
『この衣装、露出度高くない...？』
チューブトップに膝上丈のスカート。オペラグローブとニーソックス。
普段全く着ないような服装の為凄く恥ずかしい。
「とても似合ってるよ」
『今すぐにでも着替えたい...』
だがそういう訳にもいかず、泣く泣く諦め右目の下に涙のようなメイクを施す。
大体は準備できたが問題は髪の毛だ。腰下まで伸びたこの無駄に長い髪をどうするか、今切る事も出来ないしヘアアレンジの仕方も分からない。
う〜んと悩んでいるとヒソカにやろうかと聞かれ驚くも自分ではこの髪の毛をどうしようもないので不安に思いながらお願いする。
『わぁ....！凄い！！ヒソカって何でもできるね』
「雑誌で見たのをしただけだよ」
施された髪は華やかなアレンジをされており、一輪の赤い花も飾られていた。
「やっぱりAには赤が似合う」
『まあ
ヒソカの器用さに関心していると、あっという間に公演の時間が近づき舞台裏へ向かった。
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ユウ(プロフ) - 初めまして。面白いです！更新待ってます！ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 0277b1537e (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年2月3日 18時) (レス) id: acb07d0a47 (このIDを非表示/違反報告)
もものちょこぱい(プロフ) - 池さん» コメントありがとうございます！石田先生が書かれたヒソカの過去編がとても好きで、取り入れさせていただいたのですが楽しんでいただきとても嬉しいです;; ご期待に添えれるよう頑張ります！！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: ec23ff930a (このIDを非表示/違反報告)
池(プロフ) - 初めまして、初のコメント失礼致します。石田スイ先生が作られた過去編から書いてる方が珍しい事もあって、とても楽しんで読ませていただきました！今後の展開が楽しみです^^ (2018年3月28日 0時) (レス) id: 53f6bb311a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もものちょこぱい | 作成日時：2018年3月19日 0時
