【男主】暗がり恋愛【ワンピ】 (ページ7)

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抵抗して。拒絶しないで。ページ7

おれはAの部屋で暇を潰していた。
そしてそろそろ部屋を出ようとした瞬間、Aに肩を押され床に倒された。
その上から奴は跨がってきた。
おれを見詰めるその目は、青空の様な色をしているクセにまるで闇に包まれたように黒く見えた

スモーカー「な、なにしやがる」

だがAは何も答えなかった。
黙ったままのAは、ゆっくりと顔を近付けてくる。
まさかと思った時には既に遅く
Aとおれの唇は重なっていた。
おれは何も抵抗が出来ずただ奴を受け入れていた。

A「…好きなんだよスモーカー
僕の傍から離れていかないで」

スモーカー「お前っ何言って…」

A「君が欲しい」

そう言ってAはおれの顔に右手を添えた。
おれを見るその目と、おれの頬をくすぐる髪と、右耳から垂れ下がり揺れるピアスの飾り。それがおれの目には何故か色っぽく映り心臓が高鳴った。

A「男でも愛してる」

スモーカー「A…」

おれは何故かコイツを拒絶できないでいた。
普通なら突き飛ばしでもするだろうし、蹴りのひとつだっていれるだろう。
だが何故かそれがおれにはできなかった。
寧ろ、おれの上に跨がるその華奢な体を抱き締めたい衝動に駆られた。
…そうか。おれもコイツのことを…男のコイツのことを…。

A「…スモーカー、抵抗してくれないと
僕…やめてあげられないよ」

スモーカー「…抵抗する必要性がないんでね」

A「え…？」

スモーカー「お前は抵抗してほしいのか？拒絶してほしいのか？」

A「どういう…」

Aの瞳が動揺で揺れた。
その隙を突きAの胸ぐらを引っ張り仕返しのように奴の唇にキスをした

A「！！？」

スモーカー「どうやらおれ達は
男相手にマジに恋するような奴だったみてェだな」

イタズラにそう言ってやると
Aはおれの胸に崩れ落ちた。
よっぽどの衝撃だったのか何も発しない。
そんなAの頭をぽんぽんと叩いてやると、
嬉しそうな呻き声が聞こえた。