【男主】暗がり恋愛【ワンピ】 (ページ38)

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兆候ページ38

今、僕とスモーカーはとある冬島にいる。
外海と交流の少ないこの島でウイルス性の病が流行っているということで、不足する医師の派遣と医療機関の設備を整える為にここに来た。

A「大丈夫ですよ、すぐ治療しますからね」

女性「ありがとうございます」

ウイルスの感染者の人々を医療施設へ運び、一人一人に話し掛ける。
ウイルスに感染、となると不安だろうからね。
少しでも心が和らぐように…

スモーカー「おい、A」

A「ん？なんだスモーカー」

スモーカー「ちょっと来い」

スモーカーに呼ばれ施設から外に出る。
やっぱ冬島だから寒いなぁ…

A「なに？」

スモーカー「お前なァ、せめてマスクくらいしやがれ。ここは病気が流行ってんだぞ？」

そういえばスモーカーや他の海兵達も皆マスクをしている。
してないのは僕くらいなものだ

A「平気だよ。
ドクターだって、もし感染しても
ちゃんとした治療を受ければ命に関わることはないって言ってたし
それに患者さんが苦しんでるのに僕らが平気な顔でマスクつけてって…
なんかイヤじゃない？」

スモーカー「だとしてもお前は人一倍体が…」

A「弱かろうがなんだろうが
僕がこうしたいんだからこうするの！
他に用ないなら僕行くよ？
患者さんまだいるんだから」

スモーカー「…勝手にしやがれ。
移ったっておれは知らねェからな
勝手に苦しんでろ、自業自得だ」

そう言いながらスモーカーは
また施設に戻っていってしまった。冷たいなァ…
さて、僕も戻るか
その後も僕はマスクを着けずに患者さんと接し続けた。
そのせいだろうか、なんだか体調に変化が…
まあそのうち良くなるでしょ。
どっか変になったらドクターに診てもらえば平気だろうし。