【男主】暗がり恋愛【ワンピ】 (ページ35)

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夜這い…？ページ35

あれから暫くの時間が経った。
傷もだいぶ良くなり、今は包帯こそしているもののそこそこ動かせるようになって
自力での歩行もある程度可能になった。
だいぶ筋肉は落ちてしまったが…
まあそれは鍛え直せばいいだけだからね。スモーカーにも手伝ってもらいながら。
…でも、未だ本格的に任務に復帰とはいかず
部下の教育やらちょっとした雑用なんかで１日は終わってしまう。
だが、そんなことよりも重大な問題に僕は直面している。それは…

A「あ、たしぎちゃん
スモーカーどこにいるか知らない？」

たしぎ「スモーカー大佐ったら私を置いて近海の巡回に行ってしまったんですよ！
なので今はおそらく海の上じゃないでしょうか」

A「ん…そっか、ありがと」

スモーカーと時間が合わないこと。
…つまり、直球に言うと欲求不満ってやつなのだ。
まともに触れ合うこともないし
どうやら僕の仕事の皺寄せがスモーカーの方にもいっているらしく、かなり忙しそう。
本当なら今日の巡回は僕の当番なのだが…
生憎この怪我なのでここしばらく船にも乗れてない。
こうなったら“あれ”しかないな

　
その日の夜。
僕は風呂で入念に体を洗った。
そして共同で使っている寝室へ…
スモーカーと僕は同じ寝室なのだ。
さて、準備万端だ
他の海兵は疲れて既にスヤスヤと眠っている。その中にはスモーカーの姿も…

A「スモーカーくぅん」

小声で彼の名を呼び、その上に跨がる。
そう。僕は今、夜這いをしている。
だって！触れ合ってもいないんだよ！？ツライでしょそんなの！！

A「石鹸の匂い…」

スモーカーの首筋に顔を埋める。
石鹸と葉巻の香りが混ざったようで、独特な匂いだ。
ついでにそこにキスもする。
チュッとリップ音がした。
その音に僕のテンションは高まり、もっとスモーカーに触れようと手を伸ばしかけたその時

スモーカー「ほう…お前はそういう奴なのか」

A「スモッ…！？お、起きて…」

ムクリと起き上がり、僕の顔に接近した。

スモーカー「お前がのし掛かってきた時から起きてたぜ。だがまさかこんなことされるなんてな…」

A「し、仕方ないだろ…
僕だって男だ。君に触れたいんだからよォ…」

そう言って退散しようとすると、
スモーカーに手を引かれ何故か僕が組み敷かれる状態となった。

A「えっ」

スモーカー「まさか…お前が誘っといて終わりってことはないよな？」

A「まっちょっ僕怪我して…アッー！」