【男主】暗がり恋愛【ワンピ】 (ページ4)

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心知らずページ4

スモーカーが眠ってからどのくらい経っただろうか
僕は、時々スモーカーの様子を伺いながらタイプライターで書類を作成する。
室内には、スモーカーの寝息とタイプライターのキーを押すカタカタという音だけが響く。

スモーカー「ん…ふあぁ」

A「ん、起きた？」

スモーカー「…おぅ…」

ガシガシと頭を掻きながらムクリと起き上がるスモーカー。
眠たそうな眼差しで僕を見詰めた

A「なにか？」

スモーカー「…いや、お前も真面目な顔するんだなってよ」

A「フッ…それどういう意味？
僕だって真面目な顔くらいするさ」

スモーカー「そうだな」

なんとなくスモーカーの向かいのソファーに座ると、スモーカーも座り直した。

A「よく休めた？」

スモーカー「バッチリな」

A「そうか、よかった」

スモーカー「じゃあおれは部屋に戻るぜ
これ以上は邪魔になるからな」

そう言って席を立つスモーカー。
もう少し一緒にいたいけど、仕方ないかな
スモーカーも忙しそうだし

A「そっか、じゃあなスモーカー
あんま無理するんじゃないぞ」

スモーカー「お前こそ無理すんなよ
なんかあったらお前もおれを頼れ」

ポンポンっと肩を叩かれ、
そのままスモーカーは部屋を去っていった。
まだ室内には彼の葉巻の匂いが微かに残っていた。

A「はあ…僕の気も知らずに」