【男主】暗がり恋愛【ワンピ】 (ページ3)

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頼りにページ3

青雉大将に相談してから数日…
僕は特に何もせず、ただいつもの日常を過ごしていた。

スモーカー『おいA、この書類でちょっくら聞きてェことがあんだが…
今そっち行って大丈夫か？』

そうスモーカーから小電伝虫で連絡が来たのがほんの数分前。
もちろん僕はOKした。断る理由なんてあるものか。
今は椅子に座りぐるぐると回りながらヤツが来るのを待っている。
するとドアをノックする音が聞こえた。

A「どうぞ」

ガチャッとドアが開き現れたのは紫煙を燻らせるスモーカー。
書類片手に立っていた。

スモーカー「すまねェなA」

A「…いや、構わないよ
聞きたいことってなに？」

スモーカー「ここのこれなんだが…」

スモーカーの質問に答え、ついでに書類の記入も手伝った。
だが、やることは終わった筈なのにスモーカーは僕の部屋から出ていく様子がない。
それどころか応接用のソファーにドカリと座りくつろぎ始めたのだ

A「仕事に戻れよ。
たしぎちゃんも心配するよ？」

あ、今自ら墓穴を掘ってしまった…
僕は嫉妬深いのか、スモーカーの部下で補佐を務めるたしぎちゃんにも嫉妬をしてしまう。
はあ…厄介な相手に恋したなぁ

スモーカー「アイツは今おれの代理で仕事に行ってんだ。
だからこうやってお前に書類のことを聞きに来たんだ。でなきゃたしぎに聞いてるぜ」

A「そうだよな…別に僕じゃなくても…」

僕が勝手にへこみかけたその時…

スモーカー「ま、たしぎよりお前の方が頼りになるって今わかったから今度からお前に頼むぜ」

A「ぅえっ？」

スモーカーから思いもよらない言葉を言われ、思わず変な声が出た。

スモーカー「なんだよマヌケな声出しやがって」

A「た…たしぎちゃんより頼りになるの…？僕が？」

スモーカー「アイツ眼鏡してねェとダメなんだ。
まあしててもダメな時はダメだが」

A「そうか…」

正直、少し嬉しかった。
頼りにされることなんて少ないし、ましてやスモーカーになんて…。

スモーカー「ちょっくら休ませてもらうぜ
昨日から徹夜なんだ」

A「そうか、別に構わないよ
ゆっくり休みな」

そう言うとスモーカーは葉巻を捨ててソファーに寝転がった。
なんて無防備な奴なんだろう…
お前のことを好きな男が目の前にいるというのに。

A「おやすみ、スモーカー」

スモーカー「あぁ…」