遊園地デート ページ15
風邪を引いてから数週間。
僕は完全復活を果たした。
スモーカーの言っていた通りに存分に彼を堪能したあと、ここ数週間の埋め合わせをしようと二人で遊園地に出かけることに。
僕はメリーゴーランドやコーヒーカップをそこそこ楽しむ中、スモーカーはなんのアトラクションにも乗らずただボーッとしているだけ
つまらない！埋め合わせになってない！
A「スモーカー！なんで一緒に乗ってくれないの！これじゃ埋め合わせにならないよ！」
スモーカー「ああ？…おれはお前を見てるだけで楽しいからいいんだ」
A「なっ…そっそんなこと言って誤魔化そうと！別に照れてねェよ！！ニヤニヤするな！！お前ェ！！！」
スモーカー「おれにどうしてほしいんだ？」
A「一緒に乗ろうよ」
ならあれに乗ろう、と彼が指差したのはこの遊園地のメインアトラクションの大きな観覧車。
観覧車…
A「僕…高所はちょっと」
スモーカー「あ？おれと一緒に乗りたいっつったろ。嫌だと言うのか？」
A「それは…」
すると、彼は僕の手を握り観覧車の方へ歩き出した。
スモーカーと乗りたいけど高いのいやだなぁ…
そんなことを考えているといつの間にか受け付けゲートを過ぎ観覧車のカプセルに乗り込むところだった。
A「じ、じゃあスモーカー！！僕の手離さないでよ！絶対だよ！」
スモーカー「へーへー」
スモーカーは僕の手を力強く握り、カプセルに乗り込み僕も乗り込んだ。
スモーカーの隣に座りこれからくる恐怖に構える。
スモーカー「そういやお前は昔から高所恐怖症だったな」
A「…ち、因みに言うと…閉所も…」
だから今、なんとも言えない不安感で
押し潰されそうになっている。
スモーカー「そうだったか…観覧車に乗ろうなんて言ってすまなかったな」
A「いや！でも！閉所も高所も軽度だし
ちょっとあれなだけだから平気だよ！」
そんな話をしているうちにどんどんカプセルは高くなっていく。
閉所恐怖症のため窓を見るが
高所恐怖症のため高くなると怖くなる。
どうすればいいんだと考えていると、突然スモーカーが僕を抱き締めてきた
A「ス、モ……？」
スモーカー「怖いんだろ
こうしときゃちょっとはいいだろ」
頭をぽんぽんと叩きながらそう言うスモーカー。それに不安だった心も落ち着いてきてホッとした。
でも離れたらまた…
スモーカー「降りるまでこうしといてやる」
A「うん…ありがと」
最高の恋人だな…
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高杉哉兎(プロフ) - めっちゃかわいいです！！幼児みたいになるのとても萌えます！手こずるスモーカーさんもいいですね！ (2017年10月7日 10時) (
レス) id: 99d8ddd66b (このIDを非表示/違反報告)
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