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「ぎゃっ!」
いきなり引っ張られたような身体が無重力になったような感覚がした。
なんだなんだ!?わたし今抱きかかえられてる...?
突然のことに驚いて目を瞑った私はゆっくりと目を開けた。
??「俺みたいなのに突然抱きかかえられて驚いたか?」
そんなことをいいながらニカッと笑った彼はまるで鶴のように白かった。髪も着物も肌の色も全部白色。わたしこんなに儚い見た目の人に出会ったの初めてかも。それにしてもこの白さ、彼の着物や肌についた血が際立ってしょうがないったらありゃしないよ。
「貴方も刀剣男士なのでしょうか？」
鶴丸「ああ、そうだ。俺は鶴丸国永って言うんだ。君が新しい俺らの主なんだろう?いつまで続くかわからないがよろしくな。」
鶴みたいだと思ったら本当に鶴だったなんて...。それより鶴丸さんもう私のことしってたんだ。実はもうこの本丸中に私の存在が知れ渡っているのかも。これ以上悪い印象持たれないように言動には気をつけなきゃ。
「よろしくね(´˘`＊)それでなんか私に用事ありましたか？いきなり抱きかかえてきたのでなにか理由があると思ったのですが。」
鶴丸「そんなの決まっているだろう?驚かせたかったからだ!それ以外に何があるんだ?」
...どうやら鶴丸さんには人を驚かして楽しむ趣味があるらしい。こんなに見た目は儚いのに中身とのギャップがありすぎる...
「それにしても鶴丸さんはわたしのこと嫌いじゃないんですか?」
この本丸はブラック本丸。人間不信に陥った刀剣男士で溢れかえっているはずなのだ。それなのに鶴丸さんは私に臆せず関わってきた。それがさっきからずっと気になってしょうがない。なにか裏があるのかと思ってしまうほどフレンドリーで笑顔も見せてくれる。
「嫌いかどうか、なんてまだ分からないだろう?...俺はいままで色んな主に仕えてきた。まあ前回の主は正直1番酷かったな。それこそ人間不信になるくらいにな。だが俺は色んな主に仕えてきたからこそ人間が全員嫌な奴だとは思っていない。だから訳もなく君を嫌ったりなんかしないわけだ。わかったか?」
みんながみんな私のこと嫌ってる訳じゃないんだ!なんかそれ聞いて安心した気がする。私の方が偏見持ってたのかも...恥ずかしいな。もっと広い視野をもって刀剣男士と関わるべきかもしれん。
安定「主ー!!どこにいるのーーー!!」
やばっ!!安定に部屋案内してもらってる途中だったの忘れてた!!
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雪女 - 更新楽しみにしてます (11月10日 19時) (
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作者名：おちゃ | 作成日時：2022年8月11日 13時
