女給が審神者になる話 (ページ14)

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「ここが加州の部屋だぜ。」

「獅子王ほんとにありがとう。後でお礼するからね！」

「いいって！俺はただみんなに元気になってもらいたいだけだからな。じゃっ、よろしくな。」

獅子王と別れて加州さんの部屋に入る。

「失礼します……」

「あ、主！？なんでここにいるの？！」

あ、安定。

「手入れしに来ました。」

「また倒れちゃうよ！」

「ふふふ、大丈夫さ。霊力のコントロールは出来ているし、今回は資源を使って手入れするから。」

しかも手伝い札もある。すぐに治るよ。

「じゃあ手入れ開始ー！」

……あっれ……手伝い札使っても3時間かかるな。一瞬で終わるんじゃないの？？

加州さんまだ苦しそうな顔してる……

頑張れー！あともう少しだから！！
大丈夫だよ！私がすぐに治してあげるから。

3時間ひたすらぽんぽんをした結果、加州さんは見違える程綺麗な姿になった。

「ひー、腕がもげそー」

「清光よかったね。」

安定が本当に嬉しそうな顔をしていた。

「あー。その、ありがとう。」

加州さんは、少し照れたように、顔を合わせないで礼を言った。

「もー！ほんとによかった、よかった。」

その表情がかわいくて
思わず髪の毛をわしゃわしゃしてしまった。

「ちょっと、髪崩れるじゃん…！」

と言うと加州さんは部屋にある鏡の前ですぐに髪の毛を整え始めた。
女子か。私よりも女子……

「ご、ごめんよ。」

心無しか加州さんの耳が赤く染まっているように見えた。