水流少女のヒーローアカデミア3 (ページ32)

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その後、緑谷君達は診察をしてもらった

Aがロビーで待つこと、数時間後

緑谷「あ、水流さん」

『あっ！緑谷君、診察終わったのですか？』

緑谷「うん、無事に終わったよ

あと途中で麗日さんと通話してたんだけど……

すっごい心配してくれてさ…」

『そりゃそうですよ！

いきなりこんなメールを送りつけられたら

誰だって心配しますよ！』

緑谷「ごめん…」

『全く…緑谷君は自分の立場をしっかり考える必要がありますよ…』

緑谷「善処します…」

緑谷君に説教しながら病室へと到着する

緑谷君が扉を引き中へ入り、Aはそれについていくと

緑谷「あ…飯田くん、今麗日さんがね」

轟「緑谷…」

話を止めた轟君の表情は暗かった

轟「飯田、今診察終わったとこなんだが」

緑谷「……？」

飯田「左手、後遺症が残るそうだ」

『「！？」』

緑谷君とAは、飯田君の言葉に目を見開く

緑谷「後遺…症…」

飯田「両腕ボロボロにされたが…

特に左のダメージが大きかったらしくてな…

腕神経叢という箇所をやられたようだ

とは言っても、手指の動かし辛さと

多少のしびれくらいなものらしく

手術で神経移植すれば治る可能性もあるらしい」

飯田君は包帯だらけの腕に目を向けながら、話し出す

飯田「ヒーロー殺しを見つけた時、何も考えられなくなった…

マニュアルさんにまず伝えるべきだった

なのに怒りで我を忘れてしまった…

奴は憎いが…奴の言葉は事実だった、だから」

飯田君は左腕を見て、決意を固めた顔をする

飯田「俺が本当のヒーローになれるまで、この左手は残そうと思う」