水流少女のヒーローアカデミア (ページ40)

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緑谷｢いつもは"俺"って……｣

飯田｢む…あぁ、いや……それは｣

麗日｢ちょっと思ってたけど、飯田君って……坊っちゃん！？｣

飯田｢ぼっ！！｣

『直球ですねお茶子ちゃん』

飯田｢………そう言われるのが嫌で一人称を変えていたんだが…｣

飯田くんは諦めたのかため息をついた

飯田｢はぁ…ああ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだ、俺はその次男だよ｣

緑谷&麗日｢｢ええー！？凄ー！！！｣｣

『ヒーロー一家だったんですね』

飯田｢ターボヒーローインゲニウムは知ってるかい？｣

緑谷｢もちろんだよ！！東京の事務所に65人もの相棒サイドキックを雇ってる大人気ヒーローじゃないか！は！まさか……｣

飯田｢それが俺の兄さ！｣

麗日｢あからさま！！！｣

緑谷｢凄いや！！！｣

飯田くんはメガネを上げ自慢気に話し出す

飯田｢規律を重んじ人を導くという愛すべきヒーロー！！俺はそんな兄に憧れ、ヒーローを志した

しかし、人を導く立場は、まだ俺には早いのだと思う

俺と違って、実技入試の構造に気づいていた上手の緑谷君が就任するのが正しい！｣

3人『｢｢！｣｣』

飯田君がフッと笑った

麗日｢なんか、初めて笑ったかもね！飯田君！｣

飯田｢え…そうだったか！？笑うぞ俺は！！｣

『飯田君、いつも固い感じばかり出していましたから』

麗日｢うんうん！｣

飯田｢なっ…そ、そんなことが……｣

飯田君は一生懸命に笑顔を作っていた

A達は仲良く昼食をとりながら話していると

緑谷｢実技入試の事だけど……｣

緑谷君が何かを言いかけたその時

雄英高校に、突然大きな警報が鳴り響いたのだ