１２話 ページ14
「率直に言えば、ここＥ組は、このままでなくては困ります」
『・・・・』
殺「・・・このままと言いますと、成績も対偶も最底辺という今の状態を？」
理事長「はい・・・働き蟻の法則を知っていますか？」
働き蟻・・・
どの集団も、20％は怠け、20％は働き、残りの60％は平均的になる法則。
理事長「私が目指すのは、5％の怠け者と、95％の働き者がいる集団です。
“Ｅ組のようにはなりたくない”、“Ｅ組には行きたくない”。
95％の生徒が、そう強く思うことで、この理想的な比率は達成できる」
確かに・・・合理的ではある。
私の嫌いなやり方だけど
殺「成る程、合理的です。それで5%のＥ組は、弱く惨めでなくては困ると・・・」
今日、D組の担任からＥ組への苦情が入ったという。
Ｅ組の生徒にものすごい目付きで「殺すぞ」と睨まれた、と。
理事長自身はそれはそれで構わないらしい。
理事長「問題は・・・成績底辺の生徒が、一般の生徒に逆らうこと・・・
──────それは私の方針では許されない」
理事長の紅い目が鋭く光る。
理事長「以後、慎むよう、厳しく伝えてください。
そうだ、殺せんせー・・・１秒以内でといてください」
カチャッ
そう言って投げたのは、随分と複雑な知恵の輪。
あれを１秒で・・・
殺「にゅ！？え、いきなりぃぃぃぃ！？あ、ちょ、あぁあ、ちょ、」
赤ん坊のように床に寝っ転がってジタバタとするタコ。
もはや触手も絡まってるんだけど。
・・・何て様だよ←
廊下にいる潮田も思ってるだろうな
とっくに気付いてる。気配を隠す気が無さすぎて。
理事長「噂通りスピードは凄いですね。確かにこれなら、どんな暗殺もかわせそうだ。
・・・でもね、殺せんせー」
「この世の中には、スピードで解決できない問題も、あるんですよ」
『・・・・・・』
理事長「では、私はこの辺で。あ、黒崎さん」
『・・・何ですか』
理事長「私は君のお父さんと会ったことがあってね。一度会ってみたかったのだよ」
『っ・・・』
あいつに、会ったことが・・・？
いつ、どこで？
理事長「君は、お父さんではなくお母さんに似たようだ。少し、残念だ」
『・・・そうですか』
理事長「しかし、君もまた・・・彼と同じ目をしているね」
同じ目・・・・
『確かにそうかもしれませんね。だって・・・・
─────私は彼と
渚「(同業者・・・？)」
理事長「・・・そうですか。では、私はこれで」
そうして理事長は去っていった
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46(プロフ) - re yamさん» 初めまして！いつも読んでいただきありがとうございます！続き、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2020年1月7日 17時) (
レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
re yam(プロフ) - 初めまして、いつも読ませてもらってます！すごく面白くて続きが気になります。これからも頑張ってください！ (2020年1月7日 17時) (レス) id: a3a55d2093 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - 柊りあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年1月7日 10時) (レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になる〜！更新楽しみです！ (2020年1月7日 6時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
46(プロフ) - あやのさん» ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！！頑張らせていただきます！ (2020年1月6日 23時) (レス) id: 06efcbf80c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：46 | 作成日時：2019年10月13日 21時
