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面倒という感情よりも先に好奇心が勝ってしまった。
(あれからあいつらどうなってんだか)
とある事件をきっかけに知り合った二人の男女。
傍から見ればお似合い、しかし実際にはつかず離れずのじれったい関係性。
別に知る必要などない、無関係の人間だということは分かってはいたが、この目で確かめたいと思ってしまった。
しかし、彼らが働いている喫茶店に二人の姿はなかった。
「えーAちゃん辞めちゃったの！？」
(辞めた…！？あんなに安室って奴が好きな癖に！？)
「そうなんですよぅ…ご実家が忙しいみたいで」
店員と客の会話を盗み聞いて卒倒した。
慌てて自宅に帰り、以前得た彼女の情報で現在地を確認する。
何日か確認するもある一点を中心に動いていて、そこが現住所だと特定した。
身を隠しながらその場所に行くと、彼女はそこにいた。
笑顔で家族や隣人と会話をしていた。
しかし、その会話が終わり一人になった瞬間、思いつめたような表情に変わる。
携帯電話を見ては、何かをしようとしてやめる。
その繰り返しだった。
「キッドが連絡してくるなんて思わなかった！何、捕まりたいの？」
「怪盗がわざわざこちらに出向くとは。捕まえてほしいのかな」
彼らは別場所にいながら、本当によく似ていると思った。
だからこそ、協力してあげたい、と人間らしい欲が湧いてしまった。
所謂、お節介だ。
「アンタらは０か100しかないわけ。
付き合わないにしても、関係が続くことは別にいいだろ」
そう二人に尋ねると黙りこくった。
どういう事情があるかは知らないが、互いにどこか歩み寄れない部分があるらしい。
とはいえども、今の感情を抱えたまま関係を絶つという手段は、自分達を苦しめるだけだろうに不器用だと感じた。
大の大人に説教するのはきっとこれが最後だろう。
彼らの言い分はほとんど一緒だった。
しかし、
安室は違った。
「…せっかく君に声をかけてもらったんだ。
協力してくれるかな」
そう言って手を差し出してきた。
むかつくくらいに爽やかな笑顔とまっすぐで綺麗な瞳。
本気なのだと感じ、
「次会っても捕まえないって約束してくれるなら」
彼の誘いに乗ることにした。
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Nattu(プロフ) - 白雨さん» 白雨さん初めまして！キッドも二面性があるという点で何度かこの作品のキーマンになりつつ、青子ちゃんいるしなあ〜の気持ちでした！笑でも、書いてみたい欲はこの作品に出てくるくらいなのでチャレンジしたいと思います！大好き、ありがとうございます＊ (11月6日 16時) (
レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
白雨 - シリーズの最初の頃から毎日読ませて頂いてます。大好きです!((次回作について、怪盗キッド落ちを希望します! もちろんキッド様には青子ちゃんがいますが、この作品で何度か出ているキッド様が好きで…ご検討して下さったら嬉しいです！これからも応援しています！ (11月5日 10時) (レス) @page19 id: f5a7983f74 (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - かるぴんさん» かるぴんサンありがとうございます！私の作風(?)に合わせてヒロくんをリクエストをいただきありがとうございます;;作風まで言われることは滅多にないのでとても嬉しいです‼︎穏やかお兄さんヒロくんも迷いますね…検討させていただきます！ありがとうございます (10月20日 3時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - 紫苑さん» 紫苑サン、いつもありがとうございます！またリクありがとうございますー！赤井さん愛され〜クールだからこそ見てみたい感はありますね…ﾝﾝ迷う…参考にさせていただきます‼︎ありがとうございます！ (10月20日 3時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 新たな展開にワクワクです。この小説が毎日の楽しみです！次回作を検討されているとのことですが、私は諸伏景光を希望します！Nattuさんの柔らかて温かい文章ととてもマッチすると思います！これからも応援してます！お体に気をつけて(*´-`) (10月20日 3時) (レス) @page1 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年10月18日 16時
