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萩原がいなくなって、彼の親友という男と定期的に飲むようになった。
そこに恋愛感情はない。
ただ互いに痛みを分かち合っている、そういった関係に近い。
話をしている内容はただの世間話なのだ。
だが、時折、
「あいつなら」
「萩原君なら」
互いに彼の名前を出している。
たまにこの飲み会に参加する伊達はそれを指摘することなく、そうだなと共感してくれて。
(不思議な関係だ)
同期とはいえ、そこまで仲が良かったわけでもない同僚達を萩原は繋ぎ止めてくれたのだ。
萩原から自分の退職理由を聞いていたのか、松田達はそこを深堀してくることはなかった。
彼らの優しさに助けられ甘えていた部分があったと思う。
しかし、皆で集まって少し経った頃だ。
酔っ払った松田は言った。
「お前、元々金髪の野郎が好きだったはずなのに、ハギに行くなんて意外だったぜ」
発言に驚いていると、伊達が地雷を踏んだとばかりに松田の口を大きな手で塞いだ。
松田はそれに反応を示すことなく、伊達の手を振り払って話を続けた。
「結局自分に好意があって、アピールしてくる奴が良かったわけ」
「おいお前いい加減に」
「Aにとってハギはどんな奴だった」
強い物言いの割に、怒りの感情を感じない。
ただ、疑問をぶつけてきているだけだと感じた。
(この人は、自分の知らない親友の姿が見てみたかったんだ)
そこから自分が何を話したのかあまり覚えていない。
萩原から告白を受けどんなことを過ごしてきたのか。
思い出していくものを次から次へと垂れ流すように話していた。
それとともに、涙も溢れていた。
ここまで萩原について話せたのは初めてで、彼のことをよく知っているのは彼らだけだったから。
話を聞き終わり、松田は満足そうに笑って、
「パツキン野郎の代わりにしてんのかと思ったが…違ったようでよかった」
旨そうに酒を舐めた。
「確かに…総代のことは陣平ちゃんが言うように…萩原君が言うように…気になってたこともある。
だけど、総代は私にとっての憧れの存在だったんだと思うんだ」
降谷への想いは思い出となっている。
しかし、その想いは自覚していて認めざるを得ない感情だったのだ。
他人が分かるほどのレベルのものを今更否定する気にもならない。
「松田君が思っている以上に、私の中で萩原君と総代への気持ちは違うよ」
その時までの自分は降谷という存在を忘れているに等しかった。
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Nattu(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます！すごくすき…待つ…！嬉しい言葉が並んでいて元気になりますありがとうございますっっ;;仕事に精を出しつつ好きな文字書きに手を出せたらなあと思います*応援コメありがとうございます^^ (8月29日 3時) (
レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - Sanさん» うあぁあ！コメントありがとうございますとても嬉しいです;;仕事で疲れていたので嬉しい言葉ばかりで身に染みますありがとうございます;;;頭には書きたいことだらけなので文字にできるよう努めて行きます〜！ (8月29日 3時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - お仕事なら仕方ないです！主様のお話すごく好きです！いつも応援してます！楽しみに待ってますヾ(๑╹◡╹)ﾉ" (8月26日 8時) (レス) @page25 id: 0664a97245 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - うあぁぁぉぉぉ！！最近から読まさせていただいているのですが、最高すぎて更新🆙をいつもいつも楽しみにしていました！お仕事は仕方ない、、応援してます❤️🔥💪楽しみにしてます！！！ (8月26日 3時) (レス) @page25 id: c9bd71387a (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - もなかさん» もなかさん初めまして！コメントありがとうございます！安室さんのことが好きな方に楽しんでいただけてとても嬉しいです;;ありがとうございます！ (8月15日 0時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年8月1日 23時
