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夜は更け、女子会から早々に宮本は離脱していった。
佐藤と二人で彼女をソファーに寝かせ、引き続き話を続けた。
酒が回って緩んだ顔の彼女は、高木との馴れ初めについて話してくれた。
仕事の時とは違う、女の顔だ。
クールそうに見える彼女も首ったけなのだと思うと、にやけてしまいそうだった。
高木と佐藤が二人並んだ写真を見て感じたことがある。
(高木さん、初めて見た気がしない)
キャンプの時だけではない。
仕事で同じになったこともない。
ただそれがいつなのか思い出せないでいると、
「Aさんって何期生でしたっけ」
佐藤はこちらに尋ねてきた。
何気ない質問かと思い答えると、
「へえ。じゃあ、松田君と同期なんですね」
知った名前が彼女の口から出てきた。
「陣平ちゃんを知ってるんですか！？」
思わず身を乗り出してしまう。
「何その呼び方…。
ってことはそれなりに親交があったようですね」
佐藤はにっこりと笑う。
しかし、その笑顔は少し苦しそうだ。
(嗚呼、この人も「そういう」経験をしたことがある人だ)
不意に松田と仲が良かった伊達の葬儀を思い出す。
そこで見たのが彼女の恋人、高木だ。
(思わぬところで色々繋がってしまったな)
胸が少しだけ苦しい。
痛みを緩めようと、胸元のボタンを一つ外してみたりする。
酒が喉を焼いていく。
いつもより熱く感じる。
「Aさん達の代がやんちゃしてたから、私達めちゃくちゃ厳しかったんですけど」
「なんか私が悪いみたいに言うじゃない。
私だって陣平ちゃん達に振り回されてた当事者の一人なんですう」
張り合うようにして言い合い二人で笑う。
今は亡き知人のことを語れる相手が増えて嬉しかった。
佐藤は少しだけ羨ましそうな顔をしてこちらを見る。
「そんなに仲が良かったんですか」
その問いに上手く笑えずよく分からない表情になる。
それもそうだ。
「仲が良かったのは…私の元恋人ですよ。
彼が陣平ちゃんって呼んでたから遷っただけです」
全てが萩原に繋がるからだ。
萩原が亡き後も、彼をきっかけに安室と諸伏以外とは親交があった。
特に萩原と仲が良かった松田は尚のことだった。
(陣平ちゃんと最後に会ったのはいつだったかな)
佐藤と話しながらも、頭の中では彼との思い出を巡っていた。
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Nattu(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます！すごくすき…待つ…！嬉しい言葉が並んでいて元気になりますありがとうございますっっ;;仕事に精を出しつつ好きな文字書きに手を出せたらなあと思います*応援コメありがとうございます^^ (8月29日 3時) (
レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - Sanさん» うあぁあ！コメントありがとうございますとても嬉しいです;;仕事で疲れていたので嬉しい言葉ばかりで身に染みますありがとうございます;;;頭には書きたいことだらけなので文字にできるよう努めて行きます〜！ (8月29日 3時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - お仕事なら仕方ないです！主様のお話すごく好きです！いつも応援してます！楽しみに待ってますヾ(๑╹◡╹)ﾉ" (8月26日 8時) (レス) @page25 id: 0664a97245 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - うあぁぁぉぉぉ！！最近から読まさせていただいているのですが、最高すぎて更新🆙をいつもいつも楽しみにしていました！お仕事は仕方ない、、応援してます❤️🔥💪楽しみにしてます！！！ (8月26日 3時) (レス) @page25 id: c9bd71387a (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - もなかさん» もなかさん初めまして！コメントありがとうございます！安室さんのことが好きな方に楽しんでいただけてとても嬉しいです;;ありがとうございます！ (8月15日 0時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年8月1日 23時
