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何故ダイエットをしておかなかったんだろうととても後悔した。
そして、偶然並んだ列は焼きそばという炭水化物。
家族分に数個買わなければならない状況に溜息が漏れてしまう。
「ここに来るから希望休出されてたんですね」
「ええ。安室さんこそ今日お休みでしたよね。
てっきりお家でゆっくり過ごされてるのかと思ってました」
「そのつもりだったんですけど、蘭さん達に誘われて楽しそうだなと思って」
何気ない会話が続く。
話しながらちらりと鍛え上げられた彼の筋肉を見る。
(やっぱり総代は努力家だな)
彼が生まれ持った天才だけではないことは降谷の時から知っていた。
それだからこそ、彼を尊敬しいつの間にか恋愛感情に変わっていたのだ。
「じゃあ、先に行きますね」
自分より先に安室の列が動く。
彼は爽やかな笑顔で会計へと進む。
対応していた女性店員は嬉しそうだ。
助かったと思った。
入れ替わるようにしてAも会計へと進む。
積み上がったパックを安室に見られるのは少し恥ずかしかった。
「Aちゃん」
ちょうど列を抜け、テントに戻る途中で可愛い姪が走ってやってきた。
兄に言われ、Aを手伝いに来たらしい。
というよりも、今が一番お手伝いしたい盛りというべきか、
「ありがとー!!これ持てる?」
「うん!!大丈夫!」
少女は満面の笑みを浮かべた。
鼻歌を歌いながら運ぶ彼女と手を繋ぎながら戻っている途中で、
「え…?Aさん…?」
不安そうな声を上げる女子高生達に出会う。
その表情に悪い予感がして、
「隠し「姪っ子!!私は残念ながらまだ独身です!」
被せるようにして否定した。
そこに集まるようにしてコナン達もやってくる。
そして、コナン達が持つ荷物を手伝おうとまた金髪の男がやってきて、姪とAの顔を交互に見た。
どうせ園子達と同じようなことを言うのだろう。
そう思っていると、
「この人、Aちゃんの好きな人?」
予想外の姪の発言に空気が凍る。
すぐに女子高生達とコナンと灰原がにやにやと笑みを浮かべながら、嬉しそうにこちらを見ていて
「違うってば!もう!勝手に言わない!
すみません、安室さん」
慌てて姪の口を塞ぎ平謝りすれば、
「いえいえ。
そう見えても仕方ないですよ」
彼は意図が読めない言葉を吐いた。
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Nattu(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます!すごくすき…待つ…!嬉しい言葉が並んでいて元気になりますありがとうございますっっ;;仕事に精を出しつつ好きな文字書きに手を出せたらなあと思います*応援コメありがとうございます^^ (8月29日 3時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - Sanさん» うあぁあ!コメントありがとうございますとても嬉しいです;;仕事で疲れていたので嬉しい言葉ばかりで身に染みますありがとうございます;;;頭には書きたいことだらけなので文字にできるよう努めて行きます〜! (8月29日 3時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - お仕事なら仕方ないです!主様のお話すごく好きです!いつも応援してます!楽しみに待ってますヾ(๑╹◡╹)ノ" (8月26日 8時) (レス) @page25 id: 0664a97245 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - うあぁぁぉぉぉ!!最近から読まさせていただいているのですが、最高すぎて更新🆙をいつもいつも楽しみにしていました!お仕事は仕方ない、、応援してます❤️🔥💪楽しみにしてます!!! (8月26日 3時) (レス) @page25 id: c9bd71387a (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - もなかさん» もなかさん初めまして!コメントありがとうございます!安室さんのことが好きな方に楽しんでいただけてとても嬉しいです;;ありがとうございます! (8月15日 0時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nattu | 作成日時:2023年8月1日 23時