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(あー…もうっ。おかげさまで貴方の話が出ることが多くて喫煙者になっちゃいそうっ)
そう思いながらも煙草に火をつける。
愛車で吸っているのが見られないようにして、煙を空に吐いた。
「煙草は身体に悪いですよ」
そして、また彼は一人の時間の邪魔をする。
小さく頭を下げ、カメラを片手に嬉しそうに寄ってきた。
「Aさんがカメラが好きなのが分かります。
とても楽しいですね」
そして画面を見せる。
日頃写真を撮り慣れている人に比べると劣るが、それはいい写真だった。
子供達の楽しそうな様子がとても伝わってくる。
Aの撮り方によく似ていた。
「安室さんもカメラ始めたらいいのに」
そう言うと、うーんと声を上げてへらりと笑う。
「自分にはいいです。
僕はAさんの撮った写真を見るだけで十分ですから」
画面には、花火の灯を落として情けない顔をするAとそれを目で追う哀が映っていた。
恥ずかしくなって奪い返そうとすれば、ひょいと届かない位置に持ち上げられる。
「これは僕のお気に入りです。消しちゃ駄目ですからね」
勝手に自分の携帯電話に取り込んで、悪戯っぽく笑った。
愛車の後ろでは楽しそうな声が聞こえる。
この一日では初めて二人きりでちゃんと話している時間だった。
そう思うと、心臓の音が早くなって。
「今日はありがとうございました。
安室さんがいて助かりましたし、
その…凄く楽しいです」
一番言いたかった言葉ほど声が小さくなって、目が合わせられない。
「僕も楽しいです。
それに、誘ってくれて嬉しかったです」
彼はAに対抗するかのようににっこりと言う。
ちらりと安室を見れば、少し目が泳いでいて、
(あの、総代が動揺してる…)
彼は平常心でないことに気が付いてしまう。
それに引き摺られるようにまた体温は上がっていく。
「カメラ。撮るのは楽しいんですけど…
また、Aさんと一緒に撮りたいです」
彼らしくもなく大胆だと思った。
『まだ、零が好き？』
元恋人の声が頭をこだまする。
(萩原君…あの時の総代と今の彼は違うよ。
凄く、私を意識していることを確実に伝えてくるんだ。
こんな時萩原君ならどうするかな)
おもむろに煙草を咥え、口を閉じる。
少し考えて煙を吐いた後、
『素直になっちゃえば楽なのに』
「ぜひ…また行きましょう」
亡き彼の言葉に背中を押されるように返事をした。
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Nattu(プロフ) - かるぴんさん» わーー！かるぴんさんんん！;;私の厚かましいお願いに応えていただきありがとうございます;;;とっても嬉しいです;;だいぶ回復してきたので再開いたします〜作品を好きでいてくれるかるぴんさんのお声もあって続けることができてます…！いつもありがとうございます！！ (8月1日 23時) (
レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - Nattuさん！体調が芳しく無いのですね（ ; ; ）1日でも早く元気になりますように（ ; ; ）この作品が大好きです！(*´꒳`*) (7月28日 2時) (レス) @page26 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます！気づくの遅くなってしまい申し訳ございません…！沢山嬉しい言葉があって励みになります。にこにこしながらコメント見させていただきました^^笑ゆっくりではありますが温かく見守っていただけると幸いです。いつもありがとうございます！ (7月28日 1時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 初めまして今までたくさん夢小説を読んできましたが、こんなに心が動かされたのは初めてです！甘すぎない雰囲気が大好きです！これからも2人がどうなるのか陰ながら見守らせていただきます！！ (7月5日 0時) (レス) @page2 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年7月4日 0時
