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改めて子供を持つ友人達を尊敬した。



「わっ!元太君危ないから走り回っちゃ駄目!」



「歩美ちゃん、包丁危ないから私がするからね」



元気いっぱいの子ども達を見るのに、まだ夕方にもなっていないというのに疲れてしまっていた。
日頃彼らの面倒を見ている蘭と園子がいてくれて助かったと思う。



「すみません、お待たせしました」



安室の姿を見て少年達は嬉しそうに声を上げた。


(呼んでよかった)


彼らが喜んでいるからというよりも、助っ人がきてくれてよかったと安心する気持ちのほうが強かった。
一旦、蘭や園子に少年達の世話を任せ、安室に駆け寄る。



「助かりました。お忙しくなかったですか?」


「今日は比較的落ち着いてまして。部下にお任せしてきました」


「そこまでしてもらって…ありがとうございます!」



深く頭を下げ、彼の荷物を奪う。



「こっちが安室さん達が泊まるコテージになるので」



案内しながら彼を連れて行く。



「あれ?テントじゃないんですか?


コナン君達から前に聞いた時はテント泊だって言ってた気がするんですけど」


「これだけ人数いたらテントじゃきついかなって。


自腹ですけど、今回はこっちにしてもらいました。


ただ、次阿笠博士と行く時に元太君達快適さにテントって言わなくなっちゃいますかもしれませんけど」



そう苦笑すると、釣られて彼の眉が下がった。

男女別れた隣り合う木造の家。
中は寝るだけのスペースのため、特に設備はないがエアコンがあるだけでだいぶ違うだろう。
男性の家に足を踏み入れると、もう散らかってしまっていて思わず安室と顔を見合わせた。



「女の子の部屋こうじゃなかったんですけどね」


「やっぱり男の子ですね」



部屋に入り、まず二人で片付けから始まる。
投げられ放置されたバッグを端に寄せ、脱ぎ散らかされた着替えを一人一人のバッグの上に置いていく。



「男の子たち見るの大変かと思うんですけど、よろしくお願いします。


何かあれば呼んでください」



「分かりました。


まあコナン君いるし大丈夫とは思いますけどね」



一通り終わり、料理をしている彼らの元へと向かう。
すると安室はAの方をじろじろと見て、



「今日はカメラ持ってきてないんですか?」



少し残念そうに言う。
足を止め、安室と行く先を変える。



「…取ってきます」



その言葉に安室は嬉しそうに笑って、その笑顔に胸が高鳴っていた。


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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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Nattu(プロフ) - かるぴんさん» わーー!かるぴんさんんん!;;私の厚かましいお願いに応えていただきありがとうございます;;;とっても嬉しいです;;だいぶ回復してきたので再開いたします〜作品を好きでいてくれるかるぴんさんのお声もあって続けることができてます…!いつもありがとうございます!! (8月1日 23時) (レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - Nattuさん!体調が芳しく無いのですね( ; ; )1日でも早く元気になりますように( ; ; )この作品が大好きです!(*´꒳`*) (7月28日 2時) (レス) @page26 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます!気づくの遅くなってしまい申し訳ございません…!沢山嬉しい言葉があって励みになります。にこにこしながらコメント見させていただきました^^笑ゆっくりではありますが温かく見守っていただけると幸いです。いつもありがとうございます! (7月28日 1時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 初めまして今までたくさん夢小説を読んできましたが、こんなに心が動かされたのは初めてです!甘すぎない雰囲気が大好きです!これからも2人がどうなるのか陰ながら見守らせていただきます!! (7月5日 0時) (レス) @page2 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nattu | 作成日時:2023年7月4日 0時

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