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「「「安室さん、Aさん、二日間よろしくお願いします!」」」
「いえいえ。僕よりも彼女のほうが適任ですから。
何かあればAさんに聞いてください」
「任せてください!」
隣でAは元気よく胸を張った。
今日は少年探偵団のキャンプの付き添いだ。
本来なら彼らを引率するのは阿笠だが、当日になって急用が入ってしまいいけなくなってしまったのだ。
少年達はもう阿笠の家の前まで来ていて、急遽蘭と園子が連れて行くか迷っているものの足がない。
そこで呼び出されたのがAだった。
タイミングよく彼女は休みだったため、すぐにレンタカーを借りて阿笠宅まで向かったわけなのだが、
「安室さん、急で申し訳ないんですけど今日明日お時間いただけたりします?」
その道中で彼女は安室に連絡してきたのだった。
「蘭ちゃんや園子ちゃんいるからなんとかはなるとは思うんですけど、
大人は私だけだからこの子たちの責任者になるわけだし、
ぽっと出の私だけじゃ対応するの少し不安で…
すみません、今日シフト入れてないってことはお忙しいってことなので
無理も承知なんですけど」
確かに彼女の言う通り、シフトは入れていない。
というのも、なんとなく仕事が忙しくなりそうな予感がしたために入れていなかっただけで、実際のところは落ち着いている。
周りの状況にもよるが、交渉すればなんとかなるだろう。
「風見。君は今日明日出勤だったよな」
「ええ。降谷さんもですよね?」
「悪いが、ポアロの方が人員が足りていないようでね。
もちろんこっちが大事なのはわかっているんだが…」
「構いませんよ。自分が居れば問題ないと思いますので」
「すまない、ありがとう」
部下には申し訳ないが、いけないと思いながらも嘘をつく。
珍しく、Aが自分を求めている。
そのことに欲が湧いてしまった。
ジャケットを脱ぎ、一旦自宅に足を向けながら、
「いいですよ。準備してから行くので現地集合にしましょうか」
Aに地図を送るように指示をしてアクセルと踏んだ。
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Nattu(プロフ) - かるぴんさん» わーー!かるぴんさんんん!;;私の厚かましいお願いに応えていただきありがとうございます;;;とっても嬉しいです;;だいぶ回復してきたので再開いたします〜作品を好きでいてくれるかるぴんさんのお声もあって続けることができてます…!いつもありがとうございます!! (8月1日 23時) (レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - Nattuさん!体調が芳しく無いのですね( ; ; )1日でも早く元気になりますように( ; ; )この作品が大好きです!(*´꒳`*) (7月28日 2時) (レス) @page26 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます!気づくの遅くなってしまい申し訳ございません…!沢山嬉しい言葉があって励みになります。にこにこしながらコメント見させていただきました^^笑ゆっくりではありますが温かく見守っていただけると幸いです。いつもありがとうございます! (7月28日 1時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 初めまして今までたくさん夢小説を読んできましたが、こんなに心が動かされたのは初めてです!甘すぎない雰囲気が大好きです!これからも2人がどうなるのか陰ながら見守らせていただきます!! (7月5日 0時) (レス) @page2 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nattu | 作成日時:2023年7月4日 0時