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大勢で酒を飲み話すことは嫌いじゃない。
それが恋愛目的だったとしても一緒だ。
しかし、今日は違った。
「誘ってくれてありがとね。楽しかった」
続々と二次会に向かう仲間達に手を振り、反対側の道へと向かう。
顔を火照らせ緩んだ顔で手を振り返してきた彼らは楽しそうだ。
同じくして反対側に居るはずの宮本は、自分の名前を呼び近づいてくる。
「すみません、Aさんの状況も知らずに誘っちゃって」
先程まで楽しそうに飲んでいたはずの彼女は、酷く申し訳なさそうな顔をして頭を下げた。
訳も分からず茫然と立ち尽くしていると、急ににやにやと笑みを浮かべる。
「意中の人がいるなら言ってくださいよ。水臭いなあ」
その言葉に、電話の内容をしっかりと聞かれていたのだと気がついた。
「別に付き合ってるとかそんなんじゃないから…。合コン行くのは自由でしょ」
「へえ。やっぱりそうなんですねえ」
好意自体を否定する気はなかった。
事実であることには変わりはないのだから。
安室から電話があった時。
平然を装っていたものの、内心どきどきと緊張感に襲われていた。
わざわざ合コンがあることを狙って彼は架けてきている。
そう思うと、自分への視線が嘘じゃない気がしてきて。
(いや、偶然だ。勘違いするな)
彼と話しながら、何度そう自分に言い聞かせたか。
「もう次は私と、もしくは私と美和子の三人でご飯に行きましょう！
次はその報告も待ってますから、じゃ！」
宮本はそう言い逃げて、仲間達の輪へと戻っていく。
それを追いかける間もなく、一人取り残されていた。
『今日はありがとう。
また会うの楽しみにしてるね。
次は由美ちゃんの話も聞かせてもらうから！』
彼女にメールを送信したタイミングでちょうどよく電車が来る。
扉が開き、椅子に座る。
もう夜も遅い。
電車の中はがらがらだ。
明日の仕事のことを考えていると、不意に携帯電話がけたたましく鳴る。
数人の乗客の視線が一気に集中する。
その視線が痛く、目的地が迫ってきて逃げるように電話に出て電車を飛び降りる。
「もしもしっ！」
液晶画面もちゃんと見ないで出た声は
「よかった。無事に帰れているようですね」
最後の最後までお節介な男だった。
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Nattu(プロフ) - かるぴんさん» わーー！かるぴんさんんん！;;私の厚かましいお願いに応えていただきありがとうございます;;;とっても嬉しいです;;だいぶ回復してきたので再開いたします〜作品を好きでいてくれるかるぴんさんのお声もあって続けることができてます…！いつもありがとうございます！！ (8月1日 23時) (
レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - Nattuさん！体調が芳しく無いのですね（ ; ; ）1日でも早く元気になりますように（ ; ; ）この作品が大好きです！(*´꒳`*) (7月28日 2時) (レス) @page26 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます！気づくの遅くなってしまい申し訳ございません…！沢山嬉しい言葉があって励みになります。にこにこしながらコメント見させていただきました^^笑ゆっくりではありますが温かく見守っていただけると幸いです。いつもありがとうございます！ (7月28日 1時) (レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 初めまして今までたくさん夢小説を読んできましたが、こんなに心が動かされたのは初めてです！甘すぎない雰囲気が大好きです！これからも2人がどうなるのか陰ながら見守らせていただきます！！ (7月5日 0時) (レス) @page2 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年7月4日 0時
