ガラスの靴を。 (ページ3) - 小説

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#2 ページ3

20年前

私と彼は5歳だった。

まだ何色にも染まる前
純粋とゆう言葉がしっくりくるような
あの頃

両親の離婚が決まり
私は母親の実家がある九州に引っ越すことになった

当時はシンデレラが流行っていて
なりたい。なんて言ったら
ガラスの靴を持って迎えに行くって。

子供の戯言だって
大人は言うかもしれないけど

大人になった今でも
私はあの言葉を信じて
待っていた。

「そもそも、私の事覚えてるのかな」

昨日の番組の誕生日だって
もしかしたら家族とか今付き合ってる人の事かもしれないし。

「偶然だよね笑」

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作者名：アネモネ。 | 作成日時：2018年2月7日 23時