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#15 ページ16
『そう言えば裕太くんの知り合いもこの間誕生日だったって言ってた』
「えっ、あ〜偶然、だね笑」
『こんな偶然あるもんなんですねぇ』
そう
これは、偶然。
きっと。
コンコン
『隼ー』
『噂をすれば、裕太くん？』
小森さんがドアを開けると
そこにはずっと会いたいと思っていた彼が。
ただ
タイミングは最悪で。
『え、A？』
『裕太くん、知り合い？』
段々険しい顔になっていく裕太くんと
不思議そうに私と裕太くんを交互に見る小森さん。
『なんで、ここに。』
「小森さんに、呼ばれて…」
やっと会えて嬉しいはずなのに
笑顔どころか
どんどん悪くなる空気
「あっ、私帰ります！」
耐えられず
私は走って部屋を飛び出した。
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作者名：アネモネ。 | 作成日時：2018年2月7日 23時
