【HQ】私の知らない昼神くん２

58話 ページ10

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昼神くんの言葉に "上" を目指す以上、
苦しい事の方がきっと多かったのだろう





「やっぱりA先生も勿体ないと思いますか？」



『勿体ないと思わないて言ったら嘘になるけど、』







こんなときに最もらしい、あるいは最低限の模範回答のような言葉も私には持ち合わせていなくて





昼神くんたちのように何かに熱を全力で注いできたことがない私には、、、






「なんで、先生が涙目になるんですか」



『ごめ、、、』




教師に反抗するような冷たい言葉じゃなくて
まるで小さい子をあやすような優しい声に


どこか酷く安心していまう自分がいた









「そんな他人のことをほっとけない人だから
　好きになったんですけどね」





『うん、そうなんだ

　………はい？？？』









何度目の予想外の言葉だろう


思わず、涙も引っ込んでしまった。







『母性反応てこともあり得るくない？』







私、24歳。昼神くんおよそ17歳。(誕生日は把握してない)


７歳差だよ…？




今までの自分が感じた気持ちを棚の上にあげた





「そっかー、それは残念だな〜」





閃いた！みたいなポン！と手を打つ昼神くん
ちっともそう思ってないな




『てか、私君のお兄さんと付き合ってるんだけど』




学校で言うのもどうかと思うけど、つい口走る




「うん、知ってる」





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