【HQ】私の知らない昼神くん２

53話 ページ5

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"西中の男子２人に会ったの覚えてますか？"






そう言われて覚えのある記憶は








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就活をしながらフリーターで働いていた頃






「何やってんだオマエェーーーッ！？」






西中の先にあるアルバイト先に向かうべく
階段を上がっていた時だった






『え、何事！？』





突然聞こえて来た男の子の焦った声に
ただ事では無さそうだ


そう思い、慌てて駆け上った






「バレーあんま好きじゃないや」






駆け上り切る途中に見えたのは、
張り詰めて今にも泣きそうな



ザ・スポーツに身を注いでいます



という風貌の男の子と
恐らく先程声を上げた小さな男の子だった








「…じゃあやめればいいんじゃね？」


「別に死なねぇ お前今バレーは
　腹いっぱいなのかもな」







どうやら私には分からない "壁" にぶち当たっているようだった







『あの…空気を壊すようで悪いのだけど

　血、垂れ流しのままですよ』



「ギャッ！？」





さっきとリアクション一緒だなあ
それにしても、友達思いのいい子なんだろうな



そう思いながら「手出してください」そう言って手当てをした



よし…できた





『自分の手が悪いなんて思ったら、ダメだよ

　君の身体大切にしてね』




手を取って包み込みながら言った






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