83話 ページ35
幸郎side
卒業式の後光来くんと関わったあの場所へと向かった
途中、部室に忘れ物をしたという光来くんに
着いて行こうかと言ったら「いや、先行ってろ」と
言われ断る理由も見当たらないため先に向かった
階段を一段一段昇り、見えてきたのは母校である西中
昇り切ると嫌でも目に入ってくるのは
あの自分の手を痛めつけた石壁
ここで光来くんに止めてもらわなければ
ずっと "バレー" に固執していたのかもしれない
そしてA先生と出会った場所でもあった
１人で回想していると、予想もしなかった人物が現れた
『え、なんで…昼神くんがここに？』
「なんでて聞きたいのは俺なんだけど…」
そう言うと、「星海くんに言われて」と彼女は言い事を理解する。
A先生は理解していなくハテナマークを浮かべたけど
「まったく…お節介だな…」
この一言でおおよそ事を理解したようだった。
『卒業おめでとう』
「…ありがとうございます」
先に沈黙を破ったのは先生の方だった
『「……………。」』
けど、再び２人の間に沈黙が流れた
『私さ、』
何かを決意したその声に先生の顔を見る
『着いて行くの断ったんだ』
どこに？誰に？
脈絡のない言葉を発せられて考え込むものの、すぐ理解する。
でも、何も言えなかった。言えるわけもなかった。
『好きでいるのを諦めないで欲しかった。
もう遅いけど今度こそ "さよなら" 』
「知ってたの」とも「ごめん」とも言えず、その背中を見送った
"後悔しても知らねぇぞ "
「光来くんは知ってたんだ？」
「あぁ…」
入れ替わるかのように光来くんが来て、少し前に言っていたことが頭を過った。
光来くんを責められるわけもなく、また光来くんは
それ以外何も言わなかった
最後に話したのはお互いのこれからのことだった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪(プロフ) - 作品読ませていただきました！昼神推しなのでもうキュンが渋滞してました！笑 素敵な作品に出会えて感謝です！！ (2022年8月2日 15時) (
レス) @page47 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
mco(プロフ) - ゆかさん» 超トキメイていただきありがとうございます！！笑笑 キュンキュンで完結できるように更新がんばります！！コメントありがとうございます！ (2020年7月20日 20時) (レス) id: 2535b81380 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - めっちゃキュンキュンします！！！もうやばいです超トキメキます！！笑 続きが楽しみです〜！！！ (2020年7月19日 21時) (レス) id: 0a18416e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mco | 作成日時：2020年6月27日 23時
