【HQ】私の知らない昼神くん

45話 ページ46

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お腹が満たされて片付けを済ました後の
自由時間に事件は起きた





『うわっ！？』


グイッッと何かに引っ張られてバランスを崩す




『昼神く……！』



「シーっ！！」




バランスを崩したところ、人を確認すれば
昼神くんだった


名前を呼ぼうとすれば、口を手で塞がれた




大人しく静かにすれば聞こえて来たのは…







「あれー？昼神くんどこ行ったのかな？」






神楽さんの声ではない別な女子生徒の声






次第に女子生徒の姿が見えなくなり
解放される自分の身体





『ずいぶんとおモテのようで？
　隠れて良かったの？？』





これをネタにからかおうと思ったのが
逆に昼神くんを煽ったらしい





「あれ、A先生嫉妬してます？」





目の前には意地悪な顔をした昼神くん





昼神兄弟てカウンター仕掛けるの趣味なのかな




そう思わずにはいられない感情を抱いた




『バカなこと言わないの
　話しくらい聞いてあげればいいのに…』





「……そういう話しをするのは先生だけで十分です」




『は、どういう…』





"意味？"



そう聞きたかった




けど






「おーい、さちろ〜〜！」





昼神くんを探す声に私の声は綺麗に遮られた




「呼ばれたから行きますね」







"そういう話し…"








私も恋愛経験が全くないわけじゃない。





『え？幻聴？？』






それってつまり、昼神くんが私のことを…





【好き】








いやいや、早まらないで私


可能性があるだけでまだ決まったわけじゃ…





女子生徒から隠れているときに
腰に当たった腕の熱がまだ離れそうになかった





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