【HQ】私の知らない昼神くん

25話 ページ26

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「それじゃ、今日は解散てことで！」





居酒屋から退室して、外で大学生の打ち上げの如く
輪になって新藤さんの号令でそれぞれの帰路へと散り散りになる。





私も自分の自宅へと足を向けた、そのとき






「時田さんもこっち？」



『そうですけど、、？』






もしかして送ってくれる？そう思ったけど
次の言葉で、目が覚めたとき同様羞恥心に見舞われる




「同じ電車だ！実家に帰るんだよね」



『…1週間、お休みでこっちにいるんだっけ？』



「そうそう、リフレッシュ休暇〜」



居酒屋で話していたことを思い出し、言葉を繋げながら電車に乗った




「でも、まさか高校の同じクラスの時田さんが
　いるとは思わなかったな〜」



『よく、、覚えてたね？』



同じクラスなんて高校2年生のとき1回だけだ


会話なんて両手、、もしかしたら片手で数えるくらい
それほど、当時部活を除いて男子とは無縁な生活を
送っていた





「ゆか…あ、元カノになるんだけど
　仲良かったでしょ？よく話し聞いてた」




『そうなんだ〜』





さり気なく、"元カノ"と付け足したのは
きっと意味はないと思う




ゆかとは特別仲が良かったわけではないけど
けっこう交流は深い方だった




昼神くんと付き合ってからは遠慮して
一緒に遊ぶことも減ってしまったけど






棒読みで返事をしてしまって、
真顔になってないか気になって顔を触りながら
揺れる電車に身を預けながら昔話をした





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