【HQ】私の知らない昼神くん

16話 ページ17

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『えーと、今日はアーロン監督がお休みのため
　最初だけ顔出しに来ました』






みなさん知っていますか？


私は女バレの顧問です。









「ぼく、妻と結婚記念日で旅行に行ってくるから
　明日お休みするねー」



と男バレの顧問である佐藤先生から話しを聞いた





「ぼくがこの世で1番好きなのは妻と娘です」


そう彼が言っていたのを思い出す。



記念日とか大事にするタイプなんだろうな
さすがイタリア人(?)


と感心したのであった。




佐藤先生は今、自分のクラスの生徒と
二者面談中である。(佐藤先生は３年生の担任)




『練習内容は諏訪くんに伝えてあるから
　彼から指示をもらうように』




思うんだけど、私…いらなくない？




『それじゃ、私は戻るから何かあったら呼んでね』




アアァス！！！という声を聞き体育館を出る



いや、何も起こらないでくれよ？


女バレと男バレの使う体育館は違う場所にあって
距離も遠い。単純に移動がめんどくさいこの上ない。


とはいえ、何かあったら生徒の一大事だから駆けつけるのは当たり前である。






そう、当たり前なのである。(大事なので２回)







『なんで練習開始30分で捻挫するかな、昼神くん』


「好きで捻挫するわけないじゃないですかー」


『そりゃ、そうだ』




相変わらず、よく読めない顔と笑顔で笑う昼神くんは少し苦手だ



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