【HQ】私の知らない昼神くん

14話 ページ15

.




あの後の出来事というとただ名前を呼んだだけらしい



ほんと、なかなか掴めない子だな
と思いながら昼神くんと別れた




『ごめんなさい、待ちました？』


「大丈夫だよ！あー腹減った！」




今は、ご飯を約束した新藤さんと
一緒に居酒屋にいる



『ん！ここ安くて美味しいですね』


「だろ〜？あ、コップ空いたね、次何飲む？」




そう言ってお酒の一覧を開いてメニュー表を
渡してくれた新藤さんはふつうに良い男の人だと思う



散々引っかかる部分があったのにも関わらず
矛盾した気持ちが出てしまうのは




「おー！飲みっぷりいいね」




たぶんお酒のせいだと思う






・・・





『ん"っ…頭痛い…飲み過ぎた、、』







翌朝、起きたら知らない天井 知らない部屋









じゃなくてよかった、と酷く安心する









『いや、でも良くない』






昨日の記憶を辿る。







昨日お店を出たところは、覚えてる




『それじゃ！帰りまーす！！』


「え！あ、ちょっと！」









未遂であったことも、覚えてる






そうじゃなくて、その間の出来事！



そう自分にツッコミを入れて思い直す





酔っ払って下心込みで肩と腰を抱かれたのも
残念ながら、覚えてる






それから………






『うわぁ…サイアク、サイテーだ』






あんな自分に



.

15話→←13話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す