第弐拾弐話 ページ23
除隊を言われた日の帰り際、いつもは誰かのバイクに乗って家に帰ってた、けれど、その日は重い足を動かして徒歩で家に向かっていた。
次第に雨が降り始め、夏が終わり秋へと季節が変わり始めたせいでもあるのか、気づいた時には全身が寒さに震えていたが寒くもなく痛みも感じなかった。
廉「A!」
進む方向から廉が焦りの表情を浮かべ、傘をさしながら走って来ていた。
貴「廉?どうして」
廉「どうしてじゃねぇよ!親父さんとお袋さんが帰りが遅いって連絡があったんだ。携帯電話しても出ねぇから探してたんだよ」
廉が着ていた上着が私の冷え切った体を包まれると、その場に座り込んでしまい大粒の涙が雨に濡れた頬を消え去るかの様に流れた。
廉「ちょ!ほんとにどうしたんだよ」
貴「廉、私ね・・・・東卍、クビになったの」
廉「・・・・は?」
貴「前、話した子がね、私がやった覚えのないいじめを、私がしたって・・・・それでね、それでね・・・」
説明しようと、言葉を伝えなきゃと思うも、頭の中で言葉がぐるぐると混じり込み、声を出そうにも喋ろうとするも喉の奥が痛みが出始めて混乱していると、廉が私を抱きしめた。
廉「もういい、何も言わなくていい。全部分かったから」
気付いたら声を出して泣いていた。
結局、その場から動けなくなった私を廉が抱き上げ家に送ってくれた。
翌日、熱を出して両親にも廉と司左にも余計に迷惑をかけた。それでも、嬉しかった・・・・そして、ゆっくり今後の事も考えれた。
体調回復後、廉達をいつもの遊び場にしていた廃倉庫に集めた。
ここにいる全員が私に期待している眼差しを浴びながら、私は不安を抱えていた、けれど、迷いはとっくに捨てていた。
貴「決めたよ、そろそろ暴れよっか。亜瑠賦亜を私達の力で関東を制圧しよう」
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桃浦(プロフ) - このお話すごく大好きです!!!泣くほど好きです()これからも応援しています〜! (2022年10月21日 11時) (レス) @page40 id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 更新待ってました!毎回続きが気になる終わり方をなさるので更新が待ち遠しいです!!!応援してます! (2021年11月16日 7時) (レス) @page38 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
すりるまうんてんごりらです☆ - 好き!更新楽しみにしてます! (2021年11月1日 21時) (レス) @page36 id: d0d136fad8 (このIDを非表示/違反報告)
あいら(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年9月5日 7時) (レス) id: c04b0d2322 (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話最高です!更新頑張ってください! (2021年8月23日 20時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒雀 | 作成日時:2021年8月9日 3時