5話 ページ6
貴「少し、お聞きしてよろしいですか?」
「は、はい?」
祓い終わった後、片付けをしながら女性に質問をした。
貴「半年前、何か女性から反感を買うような行動、発言などした覚えは?」
思い出しているのか「んー」と眉を
「ありました。
確か、男の人と・・・・ホテルで、あの」
貴「言わなくて大丈夫です。
多分、その男性を好きだった女性の思いが形になってあなたに憑いたんだと思います」
女性に顔が蒼白になる。
当たり前だ、ただ逢瀬をしていただけなのに呪われたら誰だって混乱する。
「でも、男の人、何があっても守るって言ってくれたんです」
貴「それはあなたを
「でも、五条さんは!」
貴「・・・・五条?」
高専に戻り報告書を作成してるがペンを持つ指が止まる。
一枚目の作成はものの数分で終わった、しかし、二枚目の例の女性のは十分経っても終わる気配がない。
貴「あの人の事を書くか書かないか・・・」
コツっコツっとペン先で机を叩く。
よく考えれば逢瀬の事は祓う事に関係ない、姿勢を直し再度ペン先を紙に走らせ書き終わると書類を持って教員室を離れた。
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒雀 | 作成日時:2021年1月15日 17時