ランとリンドウに祝福を・・・ (ページ7)

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第陸話ページ7

蘭「お疲れ様ぁ」

スタジオから楽屋へ向かう途中の廊下に仕事の事を伝えていない蘭さんがいた。そしてその周りには撮影が終わったであろう女子達が群がっている。
そんな本人は興味がないのか手を振って来る始末。当然、女子達の睨む目線は私に集まった。

貴「お疲れ様です」

その言葉だけを言い、私は楽屋へと向かった。
到着すれば一気に撮影と先程の疲れが表れソファーに倒れ込んでしまった。

貴「(メイク落として着替えないとマネージャーに怒られる)」

とは、頭で理解はしているも体が言うこと聞かず、より重くなったと感じる。
すると、部屋に扉が開き「マネージャー？」と上半身だけ起こすとそこにいたのは蘭さんだった。

蘭「残念、蘭ちゃんでぇす。
ほら、早く着替えないとりんちゃんに置いてかれるよ？」

貴「あの、先程の方達は？」

蘭「んー？」

微笑みながら言うとなると無視して来た、そう解釈ができる。私は体を起こし鏡の前に座るとメイク落とし用のボトルを手にした。

蘭「えー、落としちゃうの？可愛いのに」

貴「仕事は終わったんです。切り替えくらいさせてください」

コットンに液を浸していると目の前に白い大きな手が視界に映り、顎を掴まれると上に向かせられ、視界に微笑んでる蘭さんが私を見ていた。