第肆話 ページ5
貴「今日、友人からお弁当をもらって、明日容器を返したいので洗ってるんです」
蘭「そんなの後でもいいじゃん?こっち来て休憩しようよぉ」
後ろを見ればソファーに寝転がってる蘭さんがこっちを見ていた。今、洗い物を辞めて傍に行けば長時間抱きしめるという名の拘束されるのだろう。
貴「嫌です、この後夕飯の準備もあるのでこれが終わったら部屋に行きます」
蘭「デリバリー頼めばいいのに、ねぇ、竜胆」
背後で行われる会話。
前に栄養が偏った食事を取りすぎて事務所の人に怒られて以来、デリバリーやジャンクフードを摂らなくなってしまった。そのことに関して当時怒ったのだが、忘れてしまってるようだ。
貴「結構です、食べるならお二人でどうぞ。
私は自分で作ったのを食べます」
弁当箱が洗い終わり蘭さんの小言を無視しながら自分の部屋へと向かった。
蘭「あらら、行っちゃったー」
竜「兄貴、どんな奴だと思う?」
蘭「んー?あれ渡したの?・・・・男、かな」
竜「やっぱな」
この時、二人がどんな感情で表情で私が出て行った入口を見つけていたのか、知る由もなかった。
部屋に戻ると携帯にメールが入っていた。確認するとマネージャーからで急遽次の休みに仕事が入ったとの連絡だった。
貴「あの二人、また来るのかな・・・・教えなきゃいいかな」
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作者名:黒雀 | 作成日時:2021年7月12日 0時